寺地はるな『声の在りか』 | ラッキーあぐらのブログ

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今日読み終った本は寺地はるな『声の在りか』である。
『読書メーター読みたい本No.1』
『読後、一歩踏み出す勇気が湧いてくる』
と帯に書いてあったので借りた。
目次がハッキリ分かれていたので短編かと思ったら
長編小説だった。
章ごとに話が分かれているので連作短編集でもある。
明るい話かと思ったら
言わなければ伝わらず、すれ違いを生むだけだが
いざ声に出すと面倒なことになるものである。
その一言が言えない主人公が成長していく物語である。
ケースバイケースだろうけど
一言を言わないで済ます事が多い。
言ってれば、その時だけはスッキリするだろうけど
その後を考えてしまうのである。
一発で解決するような言葉ってないものである。
でも、言いたくなるって事あるし
常に、言うべきか言わざるべきか考えている。