12年前、私は体調を崩していて仕事を休んでいた。
当時、長女が4歳、次女が1歳。
3人でTVを見ていた。
そこで緊急地震速報。
一瞬頭は混乱した。
「お父さんがやばい!!!!」
リアルタイムで流れる津波の映像。
8歳まで私が住んでいた宮城の町に
津波が押し寄せている。
両親が8歳の時に離婚して以来
私は父に一度たりとも会っていなかった。
まだあの町に父が住んでいる気がしてならなかった。
当時住んでた家は海も川も近かった。
どうか、そこにいませんように…
願うしかなかった。
号泣している私を子供たちは心配している。
私たちがTVの前で普通に生活していることすら、非現実的に思えてならなかった。
「お父さんを探そう」
行動力のない私が自ら動いた。
自分の意志で行動したのは久しぶりだ。
あっさりとはいかなかったけど
mixiで私が書いた投稿を、父の甥っ子の奥様が見つけてくれて、無事を確認できた。
地震から1週間後ぐらいだったか
父から電話が来た。
やはり父は宮城にいた。
私が8歳の頃住んでた町にいた。
予感通りだった。
そして地震から1ヶ月半後
私が27歳になった5月
父と約19年ぶりに再会した。
(↑その時撮った写真)
この日が来ると
毎年複雑な気持ちになる。
沢山の方が命を落とし
沢山の方が大切な人を失った日に
私は1番大好きで1番会いたかった人に
再会するチャンスをいただいた。
だからこの日を思い出すたびに
「生きる」と腹を括る。
3.11
手を合わし祈ります。