NICUの医療チームメンバー②PCA

 

 

パート①ノートのRT呼吸療法士の次にフォーカスしたいのが、PCA・PCTだ。

 

これ等は Patient Care Assistant / Patient Care Technician の略で日本で言うところの看護助手さんに当たる。が、米国のPCA・PCTは業務の範囲はすごい。

 

勤めているNICUでは彼らが、VSを取ってくれて記録してくれるし、おむつ交換やビン哺乳、体重測定や沐浴もしてくれる。もちろんある程度成長している早産児や正期産の子どもなど重症度が軽い児を担当してもらうが、病棟の状況によってはCPAPがついている児でも担当してくれたりする。

何よりも感動的だったのは、血糖測定や聴力検査もやってくれること。

 

 

 

できる助手さんは当たり前のように新卒看護師より、できる。

病棟では大体、挿管管理下にある早産児と、哺乳練習中の成長中早産児のようなペアで患者を受け持つことが多く、PCA・PCTがその成長中早産児を基本的に直接ケアしてくれる。

前勤務者からの申し送りを受けた後、だいたい担当のPCA・PCTが声を掛けに来てくれる。

 

「How's going? I have your baby today. Is anything new or I should know for the baby's care?? I had the baby yesterday.」

 

という様な感じで、ケアに関して気をつけることがないかや、児に変わりがないか等聞いてくれる。

いつも、指示内容を一緒に軽く確認して、哺乳力のアセスメントが必要な児であれば勤務中一度は自分が哺乳介助したい、とか、退院が近いから家族がきたら退院準備の話をしたいから呼んで欲しい、とか、血糖値チェックが3時間毎にあるからお願い。とか申し合せをする。

 

 

ケアの中で明らかに異常値のVSや、患者の様子がおかしい時はすぐに声を掛けてくれるし、とても助かっている。誰もができる仕事では無いので、入れ替わりもあるがベテラン達は本当に凄い。

こんなことを言ってはいけないが、子どもを観ている数や回数が格段に上だからかOTやSLPより余裕で上手に哺乳させる。(もちろんOTやSLPは経口哺乳の状態をアセスメントして適した哺乳瓶や哺乳方法を提案するのが仕事なのでそのプロではある。はず。)

 

 

 

 

 

日本のNICUで勤めていた時も、病棟に看護助手さんが1人いらした。とても良い方でみんなのお母さん的存在で、新人の頃本当によくして貰ったし、中堅になってからは物品管理や病棟管理についての相談に乗って貰ったり、プライベートでも一緒に温泉に行ったりした。

ただ、彼女は患児には触らない助手さんだった。多分泣いている赤ちゃんを抱っこしてあげたいという風には思ってくれていたと思うけれど、規定で患者ケアはできないことになっていた。

 

今でも日本のNICUで看護助手さんができることには制限が多くあるように思う。

どうしてなのだろう?

哺乳の順番待ちをさせるくらいなら、抱っこできればいいのに、とか、きちんと資格職として安定した患児のバイタルサインの測定やおむつ交換ができればいいのにと強く感じた。

 

 

 

 

PCA・PCTの中には追加で講習を受けて心電図を採れるような人たちもいる。

病棟でCODEがあった時、NICUでは機会はそう多くはないものの、心電図をとる必要がある時もある。そんな時、看護師は記録をしたり、心肺蘇生法を行なっていたり、緊急薬の準備をしていたりするので助手さんが心電図の取り扱いを知っているととても助かる。

 

 

日本でも助手さんができることがもっと増えて、看護師のワークフローがもう少し管理しやすいものになればいいなと思う。