面接、内定とオファーレター

 

 

 

面接を受ける前に、自分で書き起こした面接の返答を読み返し、その過程で録音もしてみた。自分が英語を話している声を聞くのはなんとも変な感じがするし小っ恥ずかしい。その録音から発音に明らかに難があるなと感じる単語は同じ意味の違う単語(synonym)に置き換えたりしてカバーした。

Fから始まる単語が文頭にある時、どうしてもFにアクセントが乗り切らなくて抜けた音になってしまう。これは英語を話し始める前にちょっとしたエクササイズとしてF✴︎ckって何回か言うといいよ。と英語の先生が教えてくれたのでそうした。もちろん他に誰もいないところでひっそりと。

私はOpportunityも苦手で、ちょっと言い換えを使った。

 

 

 

 

 

 

 

色々不安だらけだけれど、とにかく折角得た面接の機会を無駄にしないようにとちょっと意気込んで当日を迎え、ラフだけどやや綺麗めの格好をして病院に向かった。

受付でビジターの札を貰って、指定された部屋に。

 

 

長テーブルに2人の女性が座っていた。

それぞれに自己紹介をする。

1人はNICUのHead Nurse/師長さんで、もう1人はNICU看護師さんかつ面接担当の方だった。

ドキドキしながら、受け答え、話し始める。

2、3個定番の質問をされた後、私の日本での経験の話になった。

前項(interviewの準備)に書いたことを含め、行っていた業務内容や観てきた患児について話をした。

すると特に師長さんが、強く興味を持ってくださり気がつくとNICUあるあるみたいな話や、国特有の状況や患者のコンディションなどの話で場が盛り上がる感じになっていた。

面接を受けた病院も以前日本で勤務していた病院と同じで地域の周産期医療基幹病院に指定されている。

なので例えばNY市で危険度の高い感染症に罹患した妊産婦、児が出た場合の受け入れや、遠方の高度医療が十分に配備されていないエリアへのお迎えがあるんだそうだ。日本と違って、ドラックや中毒、主に熱帯地域で蔓延するような感染症の症例もあると言っていた。

 

 

 

 

 

 

面接をしてくれた2人とも終始暖かい雰囲気で、初めて日本人のNICU看護師と話せてとても興味深かった。と言ってくれた。30分弱話して、師長さんから"okay, we'll discuss final decision shortly" と言われ一度、隣の待合室に行くよう促される。

とりあえず、終わった! 

 

 

ちょくちょく返答が詰まったり、怪しい英語を使っていたり文法の間違いがあったことは自覚していた。

待合室で人事の人となんとも言えない空気感の中待つこと5分ほど。

師長さんが待合室にやってきた。

 

で、貴女にポジションオファーを出します。おめでとう!

と言われた。

 

一瞬固まる私に、すごくいいスマイルで人事の方がグッドサインを向けてくれて、あ、現実だ。となり、ありがとうございます、これからよろしくお願いします。と挨拶をした。

病棟で待ってるわよ!と師長さんはウインクを飛ばして颯爽と消えて行った。

 

 

人事の方から、今後の流れの説明を受け、無事面接を終えた。

数日後内定の正式なレターが届き、現実味がさらに増した。

 

 

 

 

 

 

働き始めるまでに、可能な限りNICUの医療英語を確認しておかなければという茫然とした不安はさておき、数日は少し浮かれてもいいだろう。

 

 

これにて一旦就活はお終い。