アメリカのコストコは日本のコストコより規模がデカい。

一つ一つの商品のサイズ感が意味不明なスケールだったりする。

小麦粉のパッケージはどうみてもパン屋さん用だし、歯磨き粉は一度買ったら多分使い切るのに一年は掛かる。

日本では幾度かコストコにお世話になっていた。と言っても自分が会員になったことはなくって、仲の良かった先輩ママさん看護師と準夜勤が被る時に勤務前に一緒に連れて行って貰って、夜勤後はタクシーなのでパン用小麦粉やバターを買いこんでいた。懐かしい。

 

この商品も大きいなあ、お買い得だなあと思っていたけれどこちらのコストコはこのサイズでは売ってくれない。どれだけパン焼いたら無くなるのかしらと疑問に思うくらいの量のパッケージしかない。

 

 

といった感じで、会員制のコストコはいくら安い!お得!と言われても2人暮らしの我が家には無縁の存在だと思っていた。

Brooklynにある中華街の徒歩圏内に住んでいるのでほとんどの食品の買い物は近所で事足りている。

20分強歩いたところに日本食材店があり、そこでお刺身なんかも買える。

 

 

しかしながら昨今の物価高騰で元々アクセスが悪い魚介類がさらに気軽に買えない感じになってきた。また卵や牛乳などのエッセンシャルなものも値上がりしていて、結局スーパーなどでまとめ買いで安くなる時に買うといったような買い方をするようになっている。

びっくりするのだけれど、卵1パック12個入りで安くて550円程、ちょっといいやつになると1000円超える。

関西人の私には辛い。気軽にお好み焼きとかたこ焼きできひん。

 

等々から、遂にコストコに足を踏み入れることに決めた。

一番の決め手は生食できるサーモン、マグロ、ホタテが購入できる!というところにあった。

日本人で4人以上で暮らしている知人から、特にサーモンは綺麗な半身丸々買えるから、超お得感あるし、手巻き寿司するとき絶対買う。と聞いて、いいなあと兼ねてからちょっと思っていたのだ。

 

メンバーカウンターで年間会員を購入し、カードを作って貰って、いざお買い物。

 

 

目当てのサーモンにたどり着く前に色々な調味料に気を引かれてしまう。

何気に日本の味もあったりする。

 

 

このシリーズが結構忠実に日本で使う調味料というかお料理用のソース?とかに似ている。特に赤いボトルのやつは生姜焼きのタレって感じでとても使いやすい。最近Whole Foods Marketなんかでも売っているけどもちろんコストコのは馬鹿でかい。

 

 

お気に入りのチーズをカートに入れて、冷凍庫エリアを堪能して、

目的の鮮魚エリアにやってきた。と言ってもアメリカの魚介類はとても貧弱で、基本的にサーモン、えび、白身の魚1か2種類、ムール貝、蟹。と言った感じのバリエーション。これでも揃っている方だと思うけど。

 

サーモンは冷凍のものはものすごく沢山種類があった。基本的に焼いて食べる(グリル)なら冷凍のほうが便利かもしれない。ただ塩味の具合や臭みが買ってみないとわからないので大きなパッケージはちょっと気が引ける。

Trader Joe'sのサーモンは水っぽい印象が強くて、しっかり味付けをしないと臭みが勝つ感じだった。冷凍のものならWhole Foods Marketのグリルしたサーモンの冷凍切り身がまだいける。グリルしてないやつはパサっとしがち。なのでいつも中華街でサーモンを売り出す日に買いに行くようにしていた。

 

コストコの鮮魚売り場のサーモンも数種類あるが、生食をするのであれば、養殖サーモンの半切り身一枚がパッケージされているものを選ぶ。念のため一旦冷凍する派の人もいるが基本的に生食OKとされていて、専用のレーンで加工されているそうなので、気にせずそのまま切って食べた。写真の下のものがそれに相当する。

 

 

 

 

 

 

まず、身に臭みがない。そしてとても綺麗に処理されている。これが実は凄く珍しくて多くの魚屋さんでは基本的に生食を考慮していないので、魚を捌いてからガッツリ水にさらしてしまったり、骨がガッツリ残っていたり他の魚介類と同じ台で調理していたりする。

脂のノリはやや物足りないけれど、普通に食べれる。凄い。一枚で25ドルくらいだったと思う。

この量を生食用で買うとなるとかなり高額になるので、それだけで嬉しい。

1/3ほどを刺身で食べ、1/3を玉ねぎと一緒にマリネしてカルパッチョに、残りの1/3は程よいサイズにして冷凍し後日野菜とグリルにして頂いた。カルパッチョにしておけば2日は基本的に問題なく食べられる。

 

 

 

隣は肉類のエリア。

噂に聞いていた、アジア人に人気らしい焼き肉に適した肉!

とにかくなかなかな量だが、焼き肉が食べたいので購入することにした。

 

 

帰宅してからスライスにして、タレに漬け込み一晩寝かせる。

翌日に焼き肉を自宅でした。牛角がNY市に進出しているがなんというかすぐに$200とか超える。コリアンバーベキュー屋さんでもやはりそれなりに高額になるし、何よりたらふく美味しい白ご飯と食べたい。

 

この手のUSDA選定の牛肉はだいたい柔らかくてジューシーでとても幸せ。

何気に普通のスーパーで見つけるのは難しい。だいたい骨つきで豪快にバーベキューをする用かグリルする用なのだ。綺麗に脂身も筋も骨も取ってくれていて、調理しやすいのが嬉しい。

 

 

 

残念ながら、目当ての一つだった冷凍の帆立は置いていなかった。お取り寄せになるらしい。

冷蔵庫解凍で生食可能で美味しいという噂なので、冷凍庫のストックを使って、空きができたらオーダーしてみようと思う。

その時は一緒にまたサーモンを買って、近所の日本食スーパーで何種類か他のお魚を買って手巻き寿司でもしたいな。ぶりの照り焼きとかも恋しい。サワラの西京焼きも恋しい。

 

 

とりあえず、いいお魚へのアクセスができてちょっと生活の質が向上したような気がする。