『対話編』に於いて、アリストテレスはプラトンのイデア説を否定したが、プラトンとは別の形で神の照明を試みていたと思われる。二世紀後半に懐疑派の哲学者で医師をかねたセタストゥス・エムペイリコスがその『Adversus Mathematicos Ⅲ(学者を駁するの書第三)』に於いて伝えているところによると、

「アリストテレスは、人間に神々の観念が生まれるのは二つの源から、すなわち霊魂に関する事象と、天空の事象からであると論じていた。......」 人類の知的遺産 アリストテレス 今道友信 (p151)

つねに新たにして増しきたる感嘆と崇敬とをもって心をみたすものが二つある、わが上なる星ちりばめる空とわが内なる道徳律とである。 カント 実践理性批判

アウグスティヌスは、自然の法則と自己の良心にその神聖を認める傾向にあった気がする。