【大発見の思考法】 | 北川たつや Official Blog

【大発見の思考法】

最近読んだ本がなかなか面白かった。『対称性の破れ』でノーベル物理学賞を受賞された益川敏英さんと、『iPS細胞の発見』で、ノーベル医学生理学賞を受賞された山中伸弥教授の対談。


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内容はお互いの研究のことや、生い立ち、どういった経緯でノーベル賞を受賞したかなど、とても興味深い内容。



印象に残っているのは、山中さんが決して順風満帆な研究者人生を歩んで来た訳ではないと言うこと。



著書の中で、かなり行き当たりばったりな人生を歩んでいた!w



最初お医者さんになろうとして、紆余曲折あって、アメリカへ行ったり、奈良で研究所に入ったり、そして、偶然iPSの研究に行き着く。



でも、ブレてないのは自分のやりたいことをする!そして、その為には120%、注力すること。



そして、益川先生に関して印象に残っていることは、とにかく物理が好きで、四六時中、物理のことばっかり考えてるところ。



自分が教鞭を執る大学に向かう道すがらも、ずっと物理の事を考えているらしい。



それ以外にも、もちろんお二人とも並々ならぬ努力をされていたやろうし、才能もあったんだと思う。



あと、印象に残っているのは、研究と言うのはイチローの打率よりも成功率が低いらしい。今の阪神で言うと関本ぐらい。



仮説を10個を立て、取り組んでみる。しかし、思い通りの結果に至るのは1つあるかないか!



ノーベル賞を獲得するような天才でも、数々の失敗を繰り返している。



それやったら、俺みたいな凡人が失敗したり、横道に逸れるなんて当たり前やなーっと、両教授に教えられた気分。



日本人は失敗に関して重く受け止め過ぎてるのかもしれない。



もちろん人命に関わることや、人道に反した失敗は許されないが、それ以外の失敗に直面したとき、どう受け止めるかで、糧にもなるし時間の無駄にもなる。



『今回は失敗したけど、また同じ事があったときにはこうしてみよう。』とか、『この失敗からこれを学んだ。』と言った逞しい奴が生き残って行くんだなぁと思う。



と言う訳で、これからも失敗しまくって、それを糧にしまくって、自分の好きなことをガムシャラに突き進んで行こうと改めて思った。



それにしてもiPS細胞が本格的に運用されたら命とか寿命が限りなく永遠に近づくのかも。



本人の身体から細胞の核をとって培養し、新しい"部品"を作れてしまう。ダメになった臓器などを交換できるようになる。



【究極のデジタルはアナログ】ってこと。


SFは本物の動きや風景ち近づけるか、
精巧なロボットを作ると言うことは、いかに"人間に近いもの"や"人間そのもの"に近づけるか、
音楽の打ち込みもいかに生演奏に近づけるかやもんね。



iPSに関しては倫理的な部分で反対もあるやろうけど、これで助かる人はめちゃくちゃおるやろうし、そんなセカイをこの目で見てみたい。