「キキさん何か私に聞きたいことがあるんでしょう」とウサギが口を開いた。
キキは躊躇せずに、あのー・・・脳のことをいろいろと知りたいのですが・・・・・

そうだね、脳ね・・・

キキさんは小さい頃に怪我したことがあるだろう。そんな時に脳は活躍するんだよ。つまりどういうことかというと、脳が傷を修復するんだよ。直すということだね。怪我した場所の血液の循環を制御したり、神経系の情報を頻繁にやり取りしたりなどなんだけどね。

ここでいう神経系のやり取りはかなり重要な要素であり、怪我の脳との関係もすべてが分かっているという訳ではないんだよ。痛さの関係では、お母さんが痛い痛いは飛んで行けーって言うだろう。すると不思議なことに痛みが少し和らいでくれる。これも脳の働きなんだよ。

糖尿病で一番心配なのは合併症というもので、脳の神経系の働きにおおいに関係があるんだよ。我々の皮膚は日常的に新しくなっているんだけど、糖尿病になると、この神経性に不都合が生じて、よく使っている皮膚、たとえば手の内側などの皮膚が壊れてしまうんだよ、ひび割れみたいなことは寒い冬だからおきるだけでないんだよ。

キキさんはお父さんから玄肢の痛みということを聞いたことがあるだろう。「聞いたよ、つまり事故かなんかで失ってしまった足や腕の痛みを感じるということね。それも元あったその場所に痛みを感じるということね」

キキさんは良く覚えているね。つまり痛みなどはすべて脳が司っているということだね。ラマチャンドラン博士はこの玄肢の痛みに苦しんでいる患者さんを特殊な鏡を使って治したことは有名な話だよね。この時、博士は脳をだますという表現をしていただろう。そのとおりなんだよ。おかしな話だね・・・

ところで、キキさんはもっと美しくなりたいと思うだろう。「私だけでなくほとんどの女の人はそのように思っていると思いますよ」ではどうしたら美しくなれると思う。「それはわからない。全然検討がつかない」

美しくなるためにはまず自分が美しいという状態をイメージすることが大事なんだよ。既に美しい人は、その自分の美しさに気づくことが大事だと言われているんだよ。それは美しさに人それぞれの基準があり、千差万別ということもあるからなんだけど、それでも美人の要素というものはいくらかあるんだよ。理想的な美人の骨格や目、口、鼻、あご、額、頬、耳などの位置関係を研究して黄金比なるものを算出した人も居るんだよ。

それでも気持ちの上での美しさは大事であり、内面的な美しさという表現されているけど、実際には外見的にも大きな影響があるんだよ。毎日が嫌なことばかりと思っている人の顔は、だんだん美しくなく、醜くなることもあるんだよ。そんな時、本人はあまり気づかないことも多いんだよ。

「ということは、いつもニコニコしていると美人になれるということ」そんなに早合点しないでくださいキキさん。つまり化粧も必要だけど脳が形成する内面的な美しさも大事だということだよ。

「脳って面白いのね、美しさにそんなに深い関係があるって知らなかったわ」

キキさんはお母さんに似て美人だから申し分ないと思うけど・・・・
「なぜウサギさんは私の母のことを知っているの?」



・・・・えへへへえーっと、それは、あのー、なんだったっけ・・