昨日、ぼーっと世界柔道を見るわけでもなく、

流しっぱなしにしていたわけだが、

もう、僕の知っている柔道ではなかったですね。

なんかすぐ声が飛んで、

また組み合って、倒して

また声が飛んで、

また組み合って倒して・・・

のくり返し。


少なくとも、僕の頭の中の柔道は、

ドカベンが野球部に入った時点から終わっているようだ。


そこに、昨日とびこんできたニュース。


柔道・五輪「金」の石井、プロ格闘技界へ


ついに動いたようですね。


以下ニュース抜粋


> 柔道の北京五輪男子100キロ超級金メダリストの石井慧選手(21)=国士舘大=がプロの格闘技界に入る意向を全日本柔道連盟(全柔連)幹部に伝えたことが6日、明らかになった。全柔連側も慰留しないとしており、石井選手を今後の強化構想から外す方針を示した。

> 全柔連の吉村和郎強化委員長によると、5日夜に2人で話した際に「(プロ)格闘技にいきたい」と伝えられた。吉村委員長は「自分の道を行けばいい」と話し、引き留めはしない方針だ。今後の強化構想についても「(石井選手は)おれの頭の中から消えている」と語った。

> 石井選手は柔術やレスリングの道場に頻繁に出向いて練習していた。柔道以外の格闘技でも自分の強さを試したいとの思いがあったようだ。五輪前も「北京で金メダルを取ったらプロ格闘家になりたい」と話したことがあった。すでにいくつかの格闘技団体から誘いが来ているという。 ←ここまで抜粋。


「茨木」出身の石井選手ですから、わたくし茨木が絡まないわけにもいかんだろうと。

(ついでに言うなら、わたくし茨木は茨木出身ではなく、お隣の出身ですがね)




で、


で、


コメントをしなければならない、私としては…


今ごろになって、

オリンピックを一試合も見ていないことをここにお知らせします。

当然、石井選手の試合から、何から何まで。

一秒たりとも、見ていないんですよ、これが。

あははは。


ようつべかなんかで、レスリングの選手が

銅メダルを放り捨てていった動画を見たくらいかな。


「プロ格闘技界」なんぞ言いつつ、

実体はいわゆる「総合格闘技」、すなわちMMA、というのは目に見えてますね。


石井-ヒョードル「夢の合体」ドタキャン


などという接点を無理やり作ろうとしていた、というような感じに思ってたニュースや、

DREAM6の煽りVにちょこちょこ石井選手が

サブリミナルのように織り込まれていたことなども、

これが伏線かぁ!?

やったなDREAM!となるのか

あるいはUFC あたりがかっさらうのか。


ま、いずれにせよ、

一戦目のリングマイクが

「すいません、総合なめてました」

にならないことを祈りますよ、まじで。

塩試合はもちろんのこと、ノーサンキューだが、

藤田のワンパンにやられた、エジプトのレスリング金メダリスト

カラム・イブラヒム のようにはならないでほしい。



それにしても、石井を引き受けて育て上げられるほど、

日本のMMA界は成熟しているのだろうか?

変な言い方だが、

21歳?の石井がこれからMMAの道を歩むとして、の話。

現役後の道のりというのが、

いちばん確立されたプロスポーツは

かなり問題あったとしてもやはり大相撲しかでてこない。

プロ野球やJリーグですら微妙なところだ。

しかし、アマであっても柔道なら、その道をずっとたどっていけば、

少なくとも食いっぱぐれることはない。

その道をあえて捨てて、ロンドンも待たず・・・

というのは、4年間柔道をする道を捨てるだけの、

何らかのバックアップがあるか、ということにも繋がるわけで。

(逆の立場から言うと、4年後にかなり確実に金メダリストを取ることが

できる逸材を報奨金などで確保できなかった日本のスポーツ行政にも

欠陥があるということも言えるわけですね、どうするんですかね)

そしてもっとひどいことにはMMAには、

まだそういった道というのが、ないんではないか?

プロレスに行く、くらいしかないんじゃない?



それに・・・柔道には、もちろんパンチやハイキックはないわけで。

流血することも、ないでしょうな。

いくら視聴率合戦の大晦日の最強コンテンツと石井を持ってきたとしても、

ここでハリトーノフなんかと組ませた日にゃ、

下手したらシュルトの二の舞になってしまう。

ヒョードルを持ってきたって、

下手したらズールの二の舞。

戦極なら、吉田とぶつけて「新旧柔道王」対決・・・

おっと妄想が広がりすぎたか。

けっきょくはボブ・サップとか曙だったら、

柔道してた方がいいよね・・・。



やっぱりここは石井選手には早々に

空手なりキックボクシングのスパーを積んでもらって

上手く打撃対策するのと同時に

柔術のスキルとレスリング対策をやって…

とここまでを3ヶ月ってのは、いくら練習の虫、といわれる石井選手でも、

大晦日に見せられるレベルに達するかどうか。

海外のMMAレベルに達するためには、できればそこにサンボ系の技術もほしい。

ということは、1年くらいはミッチリと、

TVに出る間もなく、いろいろ出稽古に赴き、

それこそ海外(ブラジル・ロシア・アメリカ。キックボクシングならオランダ)にまで赴いて

研鑽するしかないんじゃないかなーって。

それだけの資金は?

でも、そこはマイコー秋山を尊敬し暴走王小川を師匠とするような石井選手、

何かしらの伝はあるんでしょうな。



しっかし、そこはデビュー戦(いつになるかは知らんが)で

流血KOなんてことになったら。

曙さんはうまく(?)失神KOで終わってくれたが。

あれはK-1ならではの見事な終わり方だったが。

ああはならない可能性だって、MMAにはあるんだから。



あとは…あまりどうでもいいことかも知れないが。

プロになったら着ありなのかなしなのか、その辺もはっきりしてほしいな。

道着の方がスポンサーの名前は入れやすいが、

できればなしの方向を取っていただきたい。

なんとなれば、PRIDE出場時のヒョードルみたいに、

お尻に「アルカリイオン水」ってのができるので、

そちらも検討していただきたい(笑)。



結論としては、

MMAファンは手放しで喜べる話ではないんじゃないかってことですね。