10年前には絶対考えられなかったJALのエアバス機購入
先日、講演おわりの質疑応答の中で、
「いつもブログを読んでおります。…」と口火を切られた方がいらっしゃり、
嬉しいような恥ずかしいような。
コンスタントに書いていかねば、と気持ちを新たにしたのでした。。。
さて、一昨日ものすごく驚いたこちらの記事 。
かの日本航空によるAirBus社 A350の購入契約の件でした。
確定31機にオプションで最大25機、合計56機という大型契約です。
確定分の31機だけでも1兆円近い購入価格が予想されるわけですが、
これ、かなり大胆な計画ですね。
巷では早速、公的資金を投入されて、経営再建中の身のくせに、
という批判も出ているようですが、
非効率な機材や路線を切って効率化するのと同様に、
より効率的でコスト削減できる機材を投入するのも同じ事ですから、
それはそれで、あまり責められない気もします。。。
おまけに、B787の一連のトラブルからボーイング社への信用が薄らぎ
これまでの独占的な契約にうんざりし、リスク回避に動いたのではないでしょうか。
AirBusとしても初めての日系キャリアへの大型契約なので、
かなり勉強したところもあるだろうし。
ご存知の通り、機材ごとにパイロットのライセンスや整備方法も異なる航空機材だけに、
マルチベンダーにした場合ってどうなのでしょう。
現在のJALの保有機台数は214機と他の記事に書かれていましたが、
この中から30機位が退役して、そこにA350が30機入るとしても全体の15%位でしょうか。
人的なオペレーションや整備コストが相当かかりそうですが、
まぁそんなことは、おり込み済みなんでしょうけれどね。
記事では、納入が3年以上遅れたり一連のトラブルにより、
忠誠心の強い顧客との関係にも及んだ、とも書かれていますが、
まあ、ビジネスって本来はそういうものですよね。
顧客企業は、よりコスト安で効率的でビジネスに貢献できるものを使いたいわけですし。
ANAもA350に興味を示しているとの話もあるみたいですが、
乗客からしてみれば一部の飛行機マニアを除けば、
より安全で快適に移動出来さえすれば機種は何でも良いわけで。
その点だけクリアされていれば、実はBoeingだろうがAirBusだろうが、
A380だろうがA350だろうがB787だろうが全く関係ないと思います。
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