知らずに使うと後ろ指 ~間違えやすい言葉遣い~ | 美月あきこオフィシャルブログ「気分はいつもファーストクラス」Powered by Ameba

知らずに使うと後ろ指 ~間違えやすい言葉遣い~

3月末より4月末まで、毎週火・水・木 と

日経産業新聞(日本経済新聞社) 「新社会人の基本作法」というシリーズに

寄稿してます。


先週末は、「敬語」テーマが掲載された後、

数社から記事クリッピングの許諾要請メールが届きました。

やはり、言葉遣いに関するお悩みはつきないようです。


社内回覧用にご使用になるだけのようなので、何の問題もないわけで、

新聞社も私も許可させていただいてます。



言葉遣いや敬語に関して、間違えて覚え、そのまま使っているケースはかなり多く

原稿を書く際の間違った使い方サンプルは、それほど深く考えなくても

日常生活の中から容易に見つけだせます。


今日も4時に起きてSNSや自分宛てに届いたメールをボ~っと眺めていたら

すぐに発見してしまったので、こちらでシェア。



例えば、


・「 。。。さんがご出版されました。さっそくのご献本ありがとうございます!

  発売前に読ませていただけるなんて、何たる光栄!」


 (ご献本 …  )



・(ずっとメッセージのやり取りをしていた取引先の方から、数日たって)


 「お待ちどうさまでした!…    」


(お待ちどうさま ?)



・(先週、工程表を送ってきたビジネスマナー講師から)


 「書類はアレで大丈夫でしたか?… 」


(書類に記載されているアレ、さらにグレードアップしてほしいものです…)



・(たまたま研修先企業で耳にした会話)


 「明日、お休みをしますので、あとはよろしくお願いいたします。・・・・・」


(自分の休みに「お」をつけちゃってます。お話し相手はどうみても上司のようでしたが… )



聴く側の相手さえもその間違いに気づかなケースも多いようで

こういっちゃ何ですが、その場合は、それはそれでハッピーな気もします。


相手が、その話し言葉の「格」に馴染めない、そぐわない場合もあります。

そんな時は、すぐに察し、相手に合わせて普段の話し言葉にする

柔軟性も持ち合わせなくてはなりません。

さもなくば、「慇懃無礼」となります。


しかし、話し相手はその間違いに、しっかりと気づいている。

その場合はとっても不幸な未来が待ち受けていることを心得ましょう。


その相手が外部の場合は今も昔も変わりません。

「何も言わずに後ろ指」です。


その相手が社内の場合、

昔のように重箱の隅をつついてくれていたような先輩や上司はも今やもうどこにもいません。

一人の仕事量が増え、限られた時間の中でそれをどう廻していけばよいのかアップアップしている時

ひどい言葉遣いに遭遇しても、それを正す仏心よりも、見て見ぬふりという、

一見卑怯な逃げ姿勢を選択する人が多いのではないでしょうか。

自分の業務を決まった時間内に遂行させるという本来の目的に照らせば、

ビジネスパーソンとしては積極的でクレバーな対処法。

つまり見て見ぬふりをして、やり過ごす、ということになります。


ただし、(敬語さえも使いこなせない人を)表に出すと恥ずかしいので、

部下を持つものとしては、仕事の種類を考え、

各人の能力を見極めた後、なるべく奥に引っ込めておくなどの対策は必要です。


そんな哀しき憂き目を避けていただくためにも、普段の言葉遣いは徹底していきたいものです。


一見、小難しそうで、複雑なビジネスパーソンへの評価は、

実は、そんな基本の「キ」に潜んでいるといっても過言ではありません。


このベーシックなビジネスマナー初級編が多く出回る4月5月に、

もはや、もう誰にも聴くことさえもできなくなってしまった方は

一人コッソリ復習し、名実ともに貫録あるビジネスパーソンを目指してみてはいかがでしょうか。






重版5刷となりました。

単行本同様、文庫本をお買い求め下さった方に心からの御礼。


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