【世界選手権特集⑦】 男子シングルFS/チャン優勝、小塚2位、ガチンスキー3位(記事:5) | キム・ヨナの記録と功績

【世界選手権特集⑦】 男子シングルFS/チャン優勝、小塚2位、ガチンスキー3位(記事:5)

ISU World Figure Skating Championships 2011/Чемпионат мира по фигурному катанию 2011 /ISU世界フィギュアスケート選手権2011ガイド

キム・ヨナの記録と功績■世界フィギュア:優勝はチャン、小塚「銀」、高橋連覇逃す

フィギュアスケートの世界選手権は第4日の28日、当地で男子フリーを行い、前日のショートプログラム(SP)で1位のパトリック・チャン(カナダ)が187.96点で合計280.98点をマークし、初優勝を飾った。

チャンはSP、フリー、合計点ともに世界歴代最高点を更新。SP6位で昨年の全日本選手権優勝の小塚崇彦(トヨタ自動車)は安定した演技で合計258.41点(フリー180.79点)を挙げ、銀メダルを獲得した。

SP3位で2連覇を狙った高橋大輔(関大大学院)はスケート靴のビスが外れるトラブルがあり合計232.97点(フリー152.72点)で5位、SP2位の織田信成(関大大学院)はジャンプの規定違反が響いて合計232.50点(フリー150.69点)で6位に終わった。


[2011年4月28日 毎日jp]
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キム・ヨナの記録と功績■小塚が銀!高橋は連覇ならず5位

SP6位の小塚はフリーで180.98点の高得点をマークし合計258.41点で2位になった。高橋は前日のショートプログラム(SP)で首位チャンとは12・77点差がつきフリーでの逆転を狙ったが、シューズのトラブルで演技を中断するアクシデントも響き、5位に終わった。日本勢トップのSP2位から出た織田は、フリーで逆転出来ず6位だった。

2大会連続2位で今大会に臨んだチャンは、前日のSPで世界歴代最高の93・02点をマーク。フリーでも他を圧倒し、合計でも世界歴代最高となる280.98点で悲願の初優勝を果たした。

小塚崇彦「いつかは取りたいと思っていたメダルがやっと手に入ってうれしい。練習したすべてのことを出そうと思った。満足いく演技だった。世界選手権の表彰台は本当にいい場所だと感じた」

高橋大輔「かかとのビスが外れてしまった。続けようと思ったけど、かかと(のエッジ)が抜けて駄目だなと思った。落ち着いていくしかなかった。(この結果は)しょうがない。きょうは自分の演技ができなかった」

織田信成「4回転ジャンプが抜けて、3回転になってしまった。(この結果は)何とも言えない。すごく緊張していた。演技自体はそれほど悪くなかったが、体が動いていなかった。無欲で自分の演技をしようと思った」

パトリック・チャン「現実ではないみたいだ。信じられない。パフォーマンスにとても満足している。4回転ジャンプを2回成功できたことを誇りに思っている。本当は(合計)300点を出したかった」

小塚崇彦の父「嗣彦氏の話 震災の影響で調整が難しい中、よく頑張った。成長した。今後はまた一歩先を目指してほしい」


[2011年4月28日 サンスポ]
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キム・ヨナの記録と功績■小塚、全日本王者の意地=自信支えに、逆転で銀

小塚には、初めて全日本王者として世界選手権に臨む意地があった。SPでは3回転半で手をつくミスもあったが、本当に悔しかったのは得点が伸び悩んだ表現面だった。だが、フリーではクラシックの音楽にスケーティングも十分に映え、冒頭の4回転からミスなく演じ切って逆転で銀メダル。「これ以上できることはない」と誇らしさがこみ上げてきた。

自身の技術、演技構成、表現力には確かな自信がある。「ちゃんとした演技をすれば点数は出る」と、ちゅうちょなく口にできる。本番で力を発揮できないこともあったが、実績ある高橋と織田を全日本選手権で破り、一皮むけた。

五輪翌年の今季、シーズン前に単身でカナダに渡ってプログラムつくりに励んだ。この経験で、考え方が前向きになったと感じている。また、師匠の佐藤信夫コーチの元に来た浅田真央(中京大)とともに練習し、懸命に上を目指そうとする世界女王の姿にも大きな刺激を受けた。

織田が演技構成で規定違反を犯し、高橋はスケート靴のトラブルで沈んだ。小塚は、自身を含めた日本男子3強の中で、バンクーバー五輪で唯一4回転ジャンプを成功させている。そんな自信も支えに、世界の舞台で花を開かせた。


[2011年4月28日時事ドットコム]
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キム・ヨナの記録と功績■高橋 靴壊れるアクシデント…「ソチまでもう一回頑張る」

思わぬアクシデントに見舞われた。高橋は冒頭の4回転が1回転になって着氷するとスケート靴の異常を訴え、演技を中断してジャッジ席へ。修理を施して再びリンクに戻り、途中から演技を再開したが、中盤以降でジャンプの転倒や着氷の乱れが続いた。逆転での2連覇はおろか、メダルも逃げていった。

ビスの締まり具合は毎晩確認していて、前夜も異常はなかった。「今まで試合では一度もなかった」という事態。「運が悪かったのか分からないけど、仕方ない」とつぶやき、苦笑いを浮かべるのがやっとだった。

演技後、高橋は「かかとのビスが外れてしまった。かかと(のエッジ)が抜けて駄目だなと思った。自分の力のなさ。これで(現役)最後として締めくくりたくない。ソチ(冬季五輪)までもう一回頑張ってみようかなと思った」と、ソチへの意欲を見せた。


[2011年4月28日 スポニチ]
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キム・ヨナの記録と功績■織田、好機逃し「何とも言えない」

フィギュアスケートの世界選手権第4日は28日、モスクワで行われ、男子ショートプログラム(SP)で2位の織田信成(関大大学院)はジャンプ違反で得点を伸ばせず、合計232・50点で6位だった。

前回大会はSPで28位に沈み、滑ることもできなかったフリー。雪辱の思いと初のメダルに意欲をかきたて、SP2位でフリーに挑んだ織田だったが、痛恨のミスで6位に沈んだ。好機を逃し「何とも言えない」と複雑な表情を浮かべた。

過去にもあったミスを、また犯してしまった。同じ種類の3回転ジャンプは2度までしか跳べないが、冒頭の4回転が3回転になったため、トーループを計3度跳んでしまった。トリプルアクセル(3回転半)と3回転トーループの連続ジャンプは違反で無効に。10点以上の得点が期待できた大技が0点になった。

東日本大震災の影響で3月の東京開催がなくなり、今月23日に開くはずだった結婚披露宴を5月に延期した。心の支えになったのが生後6カ月の長男信太朗君。3月後半に妻子と旅行に出掛け、温泉でリフレッシュして臨んだが、「すごく緊張していた。体が動いていなかった」と好結果にはつながらなかった。

高い潜在能力を秘め、誰もが認める努力家だが、大舞台では殻を破れない。出場5度目の24歳は、またも苦い思いを残した。


[2011年4月28日 サンスポ]
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[男子シングル・リザルト] [男子シングルFS結果の詳細] [男子シングルFSジャッジスコア]

▼男子シングル優勝/パトリック・チャン(カナダ)


▼男子シングル2位/小塚崇彦 


▼男子シングル3位/アルトゥール・ガチンスキー(ロシア) 


▼男子シングル5位/高橋大輔 


▼男子シングル6位/織田信成


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