Dream Team チーム・ヨナ
チーム・ヨナの最大の強さ、キム・ヨナ選手をここまで育ててくれた恩師たち、素晴らしい言葉の数々を紹介。
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チーム・ヨナの最大の強さ
①心の支え
オーサーコーチ、母親、トレーナー、スタイリスト、マネジメント関係者らでチームを結成し、“家族”のきずながキム・ヨナ選手を支えている。
※ＩＳＵ技術役員も務める沢田一也氏は、昨年（2009年）のＧＰファイナルに際し、「ＩＤカードを７枚ほしい。我々のチームは、誰ひとり欠けるわけにはいかない」と言われたという。
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キム・ヨナ選手をここまで育ててくれた恩師たち
①パク・ミヒ（母・コーチ）
キム・ヨナ選手の母。2010年4月20日「ATスポーツ（株）」の設立、代表取締役兼株主でもある。キム・ヨナ選手は株主として「ＡＴスポーツ」幹部に就任。
7歳から約13年間にわたり続いた「内助の功」は、五輪金メダル獲得のパワーだった。ひたすら娘のために生きる母親は、マネジャー兼友人兼コーチでもある。娘の目を見ればコンディションが分かるほどで、フィギュアスケートにも精通していたが、娘が金メダルを獲得したその瞬間は、観客席の片隅で緊張して見守るしかなかった。
②ブライアン・オーサー（コーチ）
カナダ出身の元男性フィギュアスケート選手で、1984年サラエボオリンピック、1988年カルガリーオリンピック男子シングルの銀メダリスト。美しいトリプルアクセルを安定して決めることができる数少ない選手であったため、「ミスター・トリプルアクセル」と呼ばれ称えられた。また、バンクーバー五輪では、採点システムを熟知して、それに合わせた「点を確実に取っていくプログラム」構成を考え、キムヨナ選手を金メダルに導かせた。
キム・ヨナ選手の金メダルが確定した瞬間、オーサー氏は感動の涙を流した。五輪前に米メディアのインタビューに対し、「キム・ヨナが金メダルを取ったら、舞台裏で涙を流して泣いてしまうだろう」と語っていた。そんな予告が感動的な現実となった。
公式サイト
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③デヴィット・ウィルソン（振付師）
カナダ代表の元男性フィギュアスケート選手。言わずと知れたキム・ヨナ選手の秘めた表現力を引き出した功労者。
ブライアン・オーサー、セバスチャン・ブリテンのプログラムの振付を行ったことから振付師としての評価が高まり、現在までにジェフリー・バトル、ジョアニー・ロシェット、マリー＝フランス・デュブレイユ&パトリス・ローゾン組（アイスダンス）、ジェシカ・デュベ&ブライス・デイヴィソン組（ペア）などのカナダ選手に加え、キミー・マイズナー、サーシャ・コーエン、伊藤みどり、中野友加里、村主章枝、織田信成、中庭健介、安藤美姫、キム・ヨナら多くの選手の振付を担当する人気の振付師である。
公式サイト
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③栄養士
特別な栄養士はいない。
キム・ヨナ選手の食事（栄養、体調）は母であるパク・ミヒさんが管理している。
④その他の関係者
シン・ヒェスック（元コーチ）キム・セヨル（元コーチ）、トム・ディクソン（元振付師） ジェフリー・バトル（元振付師）、坂田清治（シューズの総合アドバイザー）
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素晴らしい言葉の数々
①２００８年３月スウェーデンのイエーテボリ世界選手権の時
キム・ヨナは股関節の負傷で苦労した。キム・ヨナは痛み止めまで打って試合に出たが、ショートプログラムで５位に止まった。当時、キム・ヨナは涙を見せなかった。パクさんはそんなキム・ヨナを「ヨナはがっかりした様子を見せる子ではありません。私の前では笑います。だまされているのかもしれませんが」と言って涙を流した。
②『皆、金メダルを望むが、私はただヨナが元気に競技を終えたらと思うだけ』『（結果に関係なく）最善を尽くしたという拍手を送ってくれたら、ヨナにそれ以上の良い声援はなさそうだ』『私にいちばん幸せな瞬間は、シーズンが終わったその瞬間』『シーズン中のしめつけられた緊張が解けて、ヨナと妻が韓国に戻り、本当の家族として暮らすことができるから』キム・ヒョンソク（父）
③『誰もヨナに付いて来ることができない』『ヨナは私が自分と似ている経験をしたということがわかるから随時に助言を求めて来る』『その度に私は“メダルを考えずに立派な演技をすることだけに気を使おう”と話す』『ヨナが金メダルを取ったら、舞台裏で涙を流して泣いてしまうだろう』ブライアン・オーサー
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チーム・ヨナ戦略の成果/オーサーコーチに聞く
フィギュアスケートの今季グランプリシリーズに２勝したキム・ヨナ選手が、３日に開幕するＧＰファイナル（東京）に臨む。指導するブライアン・オーサー・コーチが、五輪シーズンの戦略と成長ぶりを語った。読売新聞2009年12月1日参考
◇五輪の重圧、経験伝えた
――昨季は世界選手権を制覇し、今季は２勝。キム・ヨナ選手が自信をつけ、一層成長したように見える
「大切なのは、ジャンプや演技を自分のものにすることだと教えている。彼女の良さは、成果に慢心せず、自分を信じて、難易度の高いジャンプにも攻撃的に挑めること。私も選手時代、１９８８年カルガリー五輪に男子の世界王者として臨んだが、力を保とうとするあまり、更に上を極めようとしなかった。五輪は重圧もあり、全く異なる勝負になる。（銀に終わった）自分の経験もヨナに伝えてある」
――キム・ヨナ選手はショートプログラム（ＳＰ）や総合での、歴代最高得点も更新した
「実は私は当初、あのＳＰのボンドガールのテーマには懐疑的だった。振り付けのデービッド・ウィルソンが昨季のエキシビションでのヨナのセクシーな演技を見て思いついたものだ。滑るリズムやジャンプのタイミングに合わせ、科学的に曲を当てはめて行くのに非常に苦労していた」
◇ライバルを徹底分析
――チーム・ヨナの成果が出ているということか
「デービッド、（カルガリー五輪アイスダンス銅の）トレーシー・ウィルソンら専門家とヨナの母で、１～２週に一度、話し合いを持つ。ライバル選手の技術的進歩から衣装までを分析し、今ヨナが何をすべきかを決めるためだ。私はコーチとしての経験が浅かったので、考え抜いた末にヨナの指導チームを、信頼に基づき作り上げた」
――キム・ヨナ選手の演技の安定感と高得点の秘密は
「新採点基準下では、個々の技術要素の出来栄えを示す評価点（ＧＯＥ）でプラスを得ることがポイントになる。１２ある要素のＧＯＥのプラス分を合算し、（芸術性を評価する）プログラム構成点の合算分を加えると、大きな得点源になることが分かるだろう。トリプルアクセル（３回転半ジャンプ）などの大技を入れても、他の部分にＧＯＥ等の取りこぼしが出てくれば、それは得策とは言えない」
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師からヨナへのアドバイス
『君が（新聞・放送・インターネットなどで） 読んだり、聞いたりしたことをすべて信じないで』『自分の持ち物から絶対に目を離すな。髪の毛ですら注意を払わなければならない』ブライアン・オーサー
『すばらしい演技を望めば、勝利はおのずと付いてくる』『国のため、ファンのためではなく、自分の幸せのために滑れ』デヴィッド・ウィルソン
『いつも進化の余地を残しておく必要があります。絶えず、進化のために努力しなければならないのですから』クリスティ・ヤマグチ
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キム・ヨナ選手に試合に勝つための秘訣を聞く
・「練習を積んで、自分の演技をすることだけを目標に置く」
・「競技のストレスを解消する最良の方法は練習」
・「集中して、落ち着いてやるだけ」
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