うちの地区では今日、初めて日に2回の輪番停電が実施された。回数よりも、初めてつらいと感じさせられたのが2回目の停電だった。それに備えてしっかり食事はとっていたのでひもじい思いは特にしなかったけど、久々の冷え込みは暖房なしでは予想以上に厳しく感じられた。

停電明けの遅い夕飯を食べたとき、たまたま母の作ってくれた料理の出来がよかったのもあるけども、それだけでは説明のつかないような、幸せを感じた。食事で冷えた体が暖まる実感と共に。

金持ちでいいものを食べて、金銭的に豊かな暮らしをしていれば幸せなのか?ひとそれぞれに考えがあり、様々な考えが許容されるのは望ましいとおもう・・・と述べた上で、自分の考えは、そうとは限らない、ということだ。俺は全てのひとの人生における絶対的な幸福の度合いというのは、ほぼ同じなんだと信じている。言い換えると、幸福は相対的なものだと思う。

今や、東日本大震災という名前がついてしまったし、輪番停電や食料不足はあるものの、うちは家族はもちろん、家屋も屋内にあったものも無事で、ことに海外の友達からはとても心配されていることを感じて、ありがたいと同時に、バツの悪さが拭えない・・・。

ともかく、うちなんとは比べものにならない酷い状態のところにいるひとたちがいる。そんなひとに、こう伝えられたらいいとおもう。「この苦難を乗り越えれば幸せが待っている」。この苦難を乗り越えれば、あなたはほかのひとより、同じことでもより多くの幸せを感じられる人間に成長するはずだ、ということだ。

是非、絶望に飲み込まれずに、否、ここまでの災害だ、飲み込まれるのも仕方がないかもしれない。しかし是非、飲み込まれたままずにならず、希望の炎を燃やして、生き抜いてほしいと願う。