リスク編と書いていますが、今回は手術のリスクです。

結構身近になってきたワキガ手術、成功率は100%ではありません。

 

失敗したら

1、傷跡が残る

ワキガの手術は、前回もご紹介した通り傷口が目立たないなどといった最新の術式も増えているようですが、機械に頼り、人間の目に頼らない分それだけアポクリン汗腺(臭い汗が出る部分)の除去の正確性が失われることも確かです。

 

 

その点、剪除法(せんじょ法)と言われる医師がメスを入れ、目視によって汗腺を取り除いていく手術は効果が確実だと言われています。

 

ただ、この剪除法(せんじょ法)に限って言えば、術後の傷跡が多きなることもかなりのデメリットになります。

 

もちろん、脇のしわにそって極力目立たないようにメスをいれるものの、器具を入れて汗腺を切り取っていくわけですからやはり4~5センチは開かないとしっかりと取り除くことができません。

自分の指や爪はだいたい1センチ程度ですので、指4本程度と考えるとかなり大きな傷口だということがわかっていただけると思います。
せっかく臭いがとれても、夏場にノースリーブなどの脇が見えるような服は着るのに抵抗が出てきてしまいます。

 

2、代償性発汗

ワキガの手術では機械での施術や医師の手作業による施術に関わらず、脇にあるアポクリン汗腺(ワキガの原因となる汗を出す汗腺)とエクリン汗腺(臭いのしない汗)を取り除くことになります。
そうなると、以前まで脇から出ていた汗が出る場所を失うため、他の部位から脇の部分の汗が噴き出ることになるんです。

 

これが代償性発汗という副作用です。

多くの手術患者が一番悩む副作用がこれで、ひどい人だと太ももの裏や頭からの汗が多くなり、ズボンが目に見えて濡れてしまうほどの汗をかいてしまう人もいるようです。

 

3、スソワキガ

ワキガの匂いの原因となるアポクリン汗腺があるのは、耳穴、おへそ、足、乳首、陰部なので、これらの部分が手術前よりも確実に臭いやすくなるといわれています。
脇の臭いがなくなった分、以前よりも別の部分の臭いが強くなったと感じる人が多くいます。

特に手術経験者に聞くと決まって陰部の臭いが強くなったと言われています。

 

わきがの手術というとどうしても臭いの再発や傷跡が目立つかどうかなどの外的な部分に目がいってしまいがちですが、実は本当のリスクは手術をする前よりも体が放つ臭いが強くなってしまうということです!

 

4、ワキガの再発

剪除法(せんじょ法)は目視により手術を行うので比較的アポクリン腺を残すことなく取り切れると言われています。
ですが、当然ながら医師の腕によるところが大きく、未熟な医師に当たると取り残してしまうこともあるようです。

そうなると、脇に残っているアポクリン腺から臭いが再発なんてこともありえます。

 

ワキガ手術を経験している人がわりと複数回にわたって手術を受けているのもこれが原因だったりします。

 

 

こういったデメリットを理解したうえで手術を行うかどうかを考えなければなりませんね。

 

抵抗がある人は、ワキを定期的に剃る、脱毛する方法がベストかもしれません。