1日(水)は花組を観てきた。
「アルカンシェル ~パリに架かる虹~」
シャンソンもオペレッタのアリアも、ジャズもラテンも、とにかく様々なジャンルの音楽とダンスが盛り込まれ、もちろんそれがストーリーに自然に溶け込み、歴史の重苦しい背景もありつつ爽やかな印象で、さすがの演出家。
台詞の端々に、いまこの歌劇団が置かれている状況をアルカンシェルに投影していることを感じた。
ちなみに平日の13時30分公演にも関わらず立ち見も出た満席。
そして、私が音楽家として常に考えていることを、このミュージカルを通して再認識した。
第二幕の途中からは涙腺が弛みっぱなしだった。
ガーゼのハンカチを出しておいて良かった。
慰問の場面で、ピエロの仮面が取れてしまった。
急いで付ける動作もピエロそのもので、そういう振りのようだった。
終演後、他のお客さんからそのときの話があちこちで聞こえてきた。
あまりにも自然な動きだったので、そのことに気付かずに
「あのとき、何で笑ってたの?」
と言っていた人も。
仮面が取れた直後の永久輝さんの台詞間違いは、動揺からだったのかな?
“声が笑顔” の永久輝さん、ピッタリのお役だった。
今回も目の保養、耳の栄養になった。
帰宅後すぐに、「ヴィリアの歌」を歌っちゃったよ。
我慢できずに。