心とは。


先日、BSで放映されていた「トイレット」という映画を観た。
静かに、語りかけるような内容だった。

構成は、母に先立たれたアメリカ人の兄妹3人(天才的な芸術の才能を持ち、繊細で心優しいパニック障害の兄・モーリー、ロボットプラモオタクで責任感のある弟・レイ、ちょっと風変わりでありながらも、筋の通った妹・リサ。そして母が日本から呼び寄せた全く言葉を発しない祖母・ばーちゃん。そして猫のせんせー。

奇妙な生活が展開されるが、言葉は交わされている。
だが、英語のみ。兄妹達は言葉が通じてないと思いながらも英語で祖母に語りかける。

毎日のように、用を足すといつも溜息を洩らすばーちゃん。
それを何でなのか模索するレイ。

その中で、様々な出来事が起きる。
たんたんと描かれる内容一つ一つに意味がある。


最終的にはウォシュレットをばーちゃんが使いたがっていた事がわかり、レイが大好きなロボットプラモを諦め購入するが、ばーちゃんは他界。


言葉は発しないが、所々にばーちゃんの優しさが溢れている。
最後にはバラバラだった兄妹の心が、ひとつになる。




一言では表せないが、深い作品だと思うのだった。


心に心を問いかける、とでも言おうか。


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