心の中に | Lucere 輝くわたし
君が
初めて我が家にやってきたのは
まだ君が赤ちゃんだった時
ヨチヨチと歩く君は
あどけなく
そして
心細そうに
ボクを見上げてよく鳴いた
そんな君は
いつしか
みるみる大きくなり
立派な大人になった
年齢は
ボクの速度を通り越してね
やがて
ボクより遥かに
年上になっていた
君の寿命が
こんなにも早く散ってしまうなんて
ボクに
考える余地も与えずに
逝ってしまったんだ
君は
ボクの気持ちもよく汲み取ってくれた
楽しいときや悲しいときも共に過ごしたんだ
君は
永遠の友達
でも
今はまだそう思えるまでにはいかないんだよ
帰ってきたボクを
出迎えてくれるのは
君しかいないんだから


