恋戦配信終了間近!につき、10分で短編を書いてみました!
颯太、ものすっごく書きやすかった!
なんだ颯太、いいやつじゃないか!超いいね!
いつも通り寛大な心の方のみお読みください。
***
西行さんに医学を教えてもらうようになり、俺は借りた本を読んでいた。
少し文字が見えづらく、眼鏡をすると途端に視線を感じた。
視線の主は、俺の横に居る人。
横に居る、可愛い恋人。
「なんだよ瑠璃。どうかしたか?」
「ううん。似合うな、と思って」
微笑みながら瑠璃が俺の眼鏡をとり、自分にかける。
「ほら」
「(可愛いな)」
俺は現代に居た時から瑠璃のことが好きで、この時代に来てから結ばれた。
そして恋人同士になってから時間はけっこう経っている。
「(もし・・・。)」
「(もし可能であれば、このまま、瑠璃と・・・。)」
けれどもそれを口にすることはまだ出来てはいなかった。
「私は似合わないんだよ。颯太は似合うからいいよね」
「別に、瑠璃に似合わないとは思わないけどさ」
言いながら顔を近づけてキスをする
「ん、颯太・・・」
「キスのときは眼鏡を外している方が好みかな」
「も、もうっ!」
真っ赤になって怒る瑠璃を見て、幸せを感じないはずがない。
可愛い恋人、俺だけの。
じゃれあい程度のパンチを受け止めつつ、なんとなく話しは容姿のことになった。
「颯太は髪も綺麗だし」
「そうか?」
普段まとめている髪は降ろすと結構な長さになる。
「そうだよ。私よりもずっとさらさらで。眼鏡も似合うし・・・会社にいたときの女の子たちはけっこういいなーって言っていたんだよ」
「洗うのも乾かすのも面倒くさいけどな。こっちはドライヤーとかないから自然乾燥だけど」
俺がそう言うと、瑠璃は僅かに視線をそらして低く何かを呟いた。
「・・・いいなの意味がちょっと違うけど」
「何?」
「ううん、何でもない。でも・・・なんで長く伸ばしているの?願かけ?」
「願かけって、何か古いな。うちは親父が元々厳しくてさ。ささいな反抗っていうか」
大病院の院長。
自分の病院を継がせるために、俺は幼少のころから敷かれたレールを走らせていた。
「そうなんだ」
「金髪に染めた時もすっげー反対されたし、ろくな会社に勤められないとか言われたけどな」
「うちの会社は髪の色は大丈夫だもんね。ノリちゃんだってオレンジだし」
というか、ノリちゃんは会社の中でも花がらのシャツを着ていたりして・・・。
うちの会社は全体的にゆるいんだよな。
ちゃんと仕事していれば別にいいっていう海外の考えを取り入れている事もあって、とてもやりやすかった。
「この時代で過ごすって決めたから、もう髪も短くしていいんだけどタイミングがなくてさ」
「切りたいときに切れば良いんじゃないの?」
「ここまで伸ばすと逆に面倒なんだ。何で切ったんだって色んな人に会うたびに言われるだろ」
とかく日本人は変化に弱い。
すぐに何らかの理由があるんじゃないかと思うのだ。
ましてやここは平安時代。人のうわさ話は現代よりも好きな印象があった。
「たしかにそうかも。この時代だと特に男の人は珍しいし」
「だから、何かのタイミングがあれば。きっかけがあれば切ってもいいと思うんだ」
「そうだね。やっぱり夏かなぁ。夏の暑さで切りました・・・って普通じゃない?でもまだ何カ月も先だね」
話していて、ふと頭の中に思いついたことがあった。
それは叶えばとても嬉しいことであって・・・。
「・・・瑠璃はさ」
「うん」
「俺の短い髪の姿って見てみたいと思うか?」
「そりゃあ見てみたいよ」
「本当か?」
「うん。見たことないもん。きっと似合うと思う」
言いながら瑠璃が両手で俺の髪を隠してみる。
想像しているのか楽しそうに笑っていた。
「それならさ、夏まではまだ時間があるから・・・」
そっと瑠璃に耳打ちする。
それはかねてから考えていたこと。
必要なのは髪を切るタイミング。それのきっかけ。
みるみる瑠璃の顔が赤くなる。
「どう?」
「どうって・・・」
「お前次第だよ」
「それは・・・」
「よ、よろしくお願いします」
「っしゃあ!!」
俺は思わず大きく叫び、両手のこぶしを天井に向かってつき上げた。
「そ、颯太。声が大きいよ!」
真っ赤になっている瑠璃がそう言った。
けれども落ち着いていられるはずがない。
俺が今欲しい・・・もっとも欲しいと思った言葉を手に入れることができたのだから。
―――祝言の時に、髪を切ろうと思うんだ
―――お前と俺の、結婚の時に
―――俺と結婚してもらえますか?
***
颯太とヒロインは対等な立場だからいいですねん。
ノリちゃんを乱入させようと・・・いや、乱入しそうになりましたが頑張って食い止めました(笑)
くそう、もはやこれまでか。
時間もなければ時間もない。
あとはカウントダウン終了時に~!!
恋戦フォーエバー!!!!
だーい好き!!