清盛さんお誕生日おめでとうございます~!!

1日遅れだけど祝うザンス!

上下編なのに、上編しか上げられて無いザンス!
なぜなら木曜夜間からお子が風邪ひいて38度モロ突破!

書いている暇がなかったんだよ~~!! ←
皆さまタイマーとかしてらっしゃっておさすが!!

そんな中で私のようなものが参加していて本当にすみません。

そうそうたるメンバーをまとめる美咲ちゃんの嫁ブログはコチラ!!
・・・すみません、皆さんの読み逃げ(悦りながら)しております(>□<)

あ、「 籠 」も、今月中に60話にならないよう終わらせたいっス。無理っス?


前置き長くなりましたが、超自己満の二次小説です。
寛大な心の方のみお読みください。
ヒロインの名前は「瑠璃」です。

去年の清盛さん誕生日ネタはコチラ。


***


どんちゃん、どんちゃん
ぴ~ひょろろ
どんちゃん、どんちゃん
ぴ~ひょろろ

「・・・・・・。」

どんちゃん、どんちゃん
ぴ~ひょろろ
どんちゃん、どんちゃん
ぴ~ひょろろ

「・・・・・・。」

清盛は無表情でそれらを眺めていた。



***

1月29日。
この日は清盛の誕生日。

とはいえ、別段普段と変わらない日であった。
昨年までは。

未来からやって来た瑠璃と心を通わせるようになり、いずれは夫婦となりたいと思うようになった。
それはまだ本人には伝えておらず、まだゆっくりと、互いを思いやる関係を続けている。


そんな折り、共に平の屋敷で過ごすようになり、年が明けた際に瑠璃から

「もうすぐ清盛さんのお誕生日ですね」

そう言われた。

「清盛さんは欲しいものはありますか?」
と問われ、

「(おまえ)」
「無い」
と答えたのである。

瑠璃は困ったような顔をしていたが、その顔もまた愛嬌がある。
もっと困った顔をさせてみたいと思い、

「じゃあ、まろの嫁」
「え!?まろの?」
「あいつもああ見えて年頃だからな」

そう言いながら頭をぽんぽんと叩き、その場を後にする。

「うぅ・・・」

瑠璃の悩む声が聞こえてひっそりと笑った。



***

また別の日。

良い天気にめぐまれて屋根の上で昼寝をしていた。
傍らにはまろがおり、ぽかぽかとしている陽気の中での昼寝は心地よい。
時折冷たい風も吹くが、それでも1月にしては暖かい日であった。

「あ、いたいた。やっぱりここね」

弾むような声で顔をのぞかせたのは八雲だった。
梯子を器用に登って隣に座る。

「何か用か?」

うっすら目を開けて問う。

「もちろん!もうすぐ清盛さんの誕生日でしょう?何か欲しいものはないかしら?」

「ある」

今度はそう言った。

「あらぁ!何、何!?夫婦パジャマ!?」
「(ぱじゃま?)瑠璃」
「きゃ~~~~~!!」

興奮した八雲は寝ころぶ清盛の肩を思い切り叩いた。

「つっ!」

オカマとはいえ男の力。
そして女心の興奮により威力は数倍。
油断していた清盛は八雲の1発をまともに受けた。

「聞くまでもなかったわね☆清盛さんが欲しいのは瑠璃!そうよねえ!!

興奮したオカマの声が高らかに響く。


「声がでけーよ」

清盛が身を起こすと まろも身体を起こしてのびをする。

「まろ、あたしったらノロケ話を聞いたわよ」

言いながらまろを撫でようとして身を乗り出すと、そのままバランスを崩して転がってしまった。

「きゃぁあ!」
「おい!」

あわてて清盛が追いかけ、屋根のふちで八雲を捕える。

「清盛さん・・・た、助かったわ」
「ったく気をつけろよ」

溜息をつきながら八雲をその手に引き寄せる。
八雲がちょうど清盛を見上げる形となった。

「・・・清盛さん」
「何だ?」

八雲がほんのりと頬を染めながら言った。

「やっぱり清盛さんはカッコいいわねえ」
「・・・俺は瑠璃が好きだから、他をあたってくれ」
「いやあねえ。そう言う意味じゃないわよ」

八雲の瞳が獲物を捕らえるかのようにぎらりと光った気がしたが、清盛はそれに気づかないように努めた。
と、そのとき

「大丈夫か!?」

声の方を二人で見ると、家盛が姿を現していた。

「家盛さん、あたしは無事よ!」
俺もある意味無事だ

八雲がぶんぶんと手を振っていると、ゆっくりと家盛が近づいてくる。

「八雲さん、無事でよかった。・・・兄貴、屋根には登るなと言っているだろう!」

怒った表情の家盛。
耳を掻きながら清盛は面倒くさそうな顔をして言った。

「しょうがねえだろ。まろを探していたらここだったんだから」
「兄貴は平の棟梁だろう。屋根から落ちたらいくら兄貴でもただじゃ済まない。もっとよく考えろ!」

声を荒げて言う家盛。

「あら、そういえば清盛さんはどうやって屋根に登ったの?あたしは梯子をかけたけど」
「兄貴は木を伝って屋根に登るんだ」
「まあ。猫みたい」

八雲がまろを見ていると、まろが丁度近くの木に飛び移り、下に降りようとしていた。
猫は濡れるのが嫌いだが、小言も嫌いだった。

「あの木は老木だろう。登っている途中で折れることだってある」

身体の小さいまろが飛び移り、それだけでも木がわずかに揺れて見える。

「うっせえなあ。でけー声ださなくても分かんだよ」
「いいや分かっていない。そもそも兄貴は戦場でも指揮をしたら自分も乗り込もうとするし、棟梁こそ1番身を守らねばならないと言うのに」

今回の屋根の件だけではなく、話しは戦場のことまで波及する。

「兄貴が傷を負ってみろ。勝利が目前でも仲間の士気が下がり形勢逆転されることだってあり得る。普段の奔放なやり方が戦場にも表れるんだ」

家盛の説教は止まらない。
普段はそれほど長く話すこともない弟がこれほど話すということは、それだけ清盛が自分の身を顧みない表れでもあった。

これ以上黙っていることは説教が長引くというもの。
清盛は家盛の声を遮る様に、普段よりも低い声で言った。

「家盛、もういい。お前が心配するようなことはねえよ」

「俺は、俺のことが1番大事だからな」
「え?」

清盛の言葉に八雲が驚いた顔をした。

「瑠璃が1番じゃないの?」

こんなときでもないのに八雲がそんな言葉を言う。
清盛はそのままの表情でさらりと言った。


「瑠璃は0番。俺より大事」


その言葉に八雲と家盛が同時に顔を見合わせ頬を赤くする。


「きゃぁーーー!!」


平家の屋根の上で、乙女心がこだました。



***


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