昨日はこちらの本の
オンライン読書会に参加しました!
哲学の女王たち
―もうひとつの思想史入門
男性の名前ばかりが
ずらりと並ぶ哲学業界。
今もなお
マイノリティ出身で
高い地位に就いている人は
ほとんどいない状況のようです。
そのような中、
こちらの本では
紀元前から現代までの
20人の女性哲学者を紹介しています。
いつかの京都、哲学の道。桜満開
というか
女の名前が
残ってない、挙げられないって
あらゆる分野で往々にしてあります。
これ単純にまず、
記録に残っていないんですよね。
日本の歴史でも
〇〇の御料人とか
〇〇の娘とかいって
名前すら残ってないこと
けっこうあります。
アカデミアの世界でも
記録を残すのも評価するのも
長らく(現在も)男性だったからでしょう、
この20人以外にも
たくさんの女性哲学者や研究者が
いなかったことになっているのだろうと
思います。
ヨーロッパ共同守護聖人に
列聖されている
エーディト・シュタインという女性、
哲学の分野では
能力や労力を搾取だけされて
地位は与えられず
さらには
多くに関わった哲学書の発行において
記録に残されず
最後は
アウシュヴィッツで亡くなった
というのには
本当にいたたまれなくなりました。
こういう”いなかったこと”が
明るみにでるようになったり、
もう既に有名な女性哲学者も
過小評価されすぎているとして、
様々な女性が
再評価され始めているのには
希望が持てました。
少し前、
とある交通機関では
痴漢被害データを一年間しか保管しておらず
破棄されていた
ということを聞きました。
これも
いかに女性への暴力が
過小に見られているかということで、
上記の問題と地続きですよね。
(念のため、痴漢には男性の被害者もいます)
女性にとってはまだまだ
◎意識して記録していくこと
◎記録を求めていくこと
が必要な世の中なのだなと
改めて思いました。
また、
「〇〇さんのおかげですよね」
「〇〇さんの功績ですよね」
など
意識して言ったり記録することで
日々の生活や仕事の中で
女性をいなかったことにしないことは
私たちにも出来ることだなと
思いました。
自分の功績も
堂々と口にして記録していきましょう。
本で紹介されている女性たちの
もう少し個別の話については、
ブログを拝見させていただいており
読書会でもご一緒させていただいた
Roseさんが
分かりやすく書いてくださっています(^ω^)
▽
https://ameblo.jp/lady-victorian/entry-12693458785.html
Roseさん、
ご一緒させていただけて
うれしかったです!