これは度々お話していることですが、
私達には立場や状況に応じて役割があり、
家庭なら親としての役割、子としての役割、
妻として、夫として、
学校なら生徒として、先生として、
会社なら会社の一員として、上司として

他にも色々ありますが、
今居る環境によってそれぞれの役割があります。
これらの役割を果たすことは責任でもあります。

だけどお話をしていると時々気になることがあります。
その役割に縛られ、自分を縛りつけ
だんだんと自由に身動きがとれずに
苦しくなってしまう事です。

どう接していいかわからない、
自分はこうしたいけど、○○として
どうなのだろうと。

特にこれは一番近しい人に対して多いことです。
なんでも自分の立場を主張してやればいいとは思いません。
でも、○○だからこうしなければと
自分も相手も抑え込み、それを繰り返し続けていたら
支障が生じるのも自然なことです。

~として接することももちろん必要ですが、
その前に私たちは人として生まれました。
どんな人間関係もキーとなるのは結局
人と人との対話です。

立場より、年齢が上でも下でも、
たとえ小さな子供でも基本は相手を一個の人として、
自分も一個の人間として接することです。
そこには立場や役割というラベリングは必要ありません。

でもこれはお互いがその様な認識でいないと
通用しないことも多々ありますが、
「人として」が大前提であり、
人間同士だと対応することで少しは摩擦も減り、
ものの受け止め方も変わってきます。

人として~ が軽んじられる時
問題はより複雑に発展していくのだと思います。