感情を出す。

 

湧き上がっているものを

表に出す。

 

無いものを無理矢理出すというなら

難しいとは思うけれど

有るのにそれを外に出すのが

難しくなったのは何故だろう。

 

理由を探せば

過去の経験や思考の癖が

それを邪魔していると結論付けられるけれど

本質は理由探しではなく

今、そういう状態だったら

この瞬間から

感情を外に出せる努力をするだけで良い。

 

最初は不自然で、不恰好で、慣れないことだけど

リハビリはゆっくりでよくて

50数年間それをやってこなかったのなら

その倍かけて

やれば良いって

大きな心で自分を見てあげたら

それで良いと思います。

 

感情が溢れて涙が止まらなかった時って

いつだろう?

 

思い出されるのはほんの数回。

 

それでも

ゼロじゃなかったんだな・・。

 

なんとなく

ほっとしたりして。

 

 

夫が倒れたその日。

 

医師からの説明が終わって

ICUで様々な器具に繋がれている彼の横で

何をいえば良いかわからずに

「元気になったら、また車中泊に行こうね。

今度は私が運転するから」

そんなことしか言えない自分が情けなくて。

 

その後

もちろんずっと病院にいられるわけもなく

義妹に送ってもらって

ひとり家に帰って

一日中、暗い部屋で待っていたアレッタの姿をみたら

張り詰めていたものがパンッって弾けて

日常を感じた瞬間

感情が溢れてきた。

 

その時の感情。

 

「不安」

 

悲しい、苦しいという気持ちを引き起こしている根っこは

「大きな不安」

 

「私は今、とっても不安なんだ」

 

面白いのは

不安という感情にぐちゃぐちゃになった自分と

それをなんとも言えない表情で見つめていた自分が

いたということ。

 

今まで

いかに夫に守られていたのか。

そんな当たり前のことを

当たり前すぎて実感できなかったことが

情けなくて。

 

夫が倒れる数ヶ月前から

仕事や自分の属している団体でのお役目で

休日もないようなスケジュールをこなしていました。

 

自分でも少し無理をしているなと感じつつ

ただ

しっかりお役目を果たすことが

自分の成長につながると

期間も3年と決まっていたので

それが終わったらプライベートはゆっくり過ごせると

自分の中では納得していました。

 

そのお役目について

夫は全面的に協力してくれましたが

ある時、ふと

「それは本当にやりたいことなの?」

そう言ったんですよね。

 

その時私がなんて答えたのかは実は覚えていないんですが

たぶん

「自分の成長につながるはず」

というような答え方をしたと思います。

 

ようするに

本当にやりたいのではなく

任されたことは全うするべきだ。

その意識が強かったんですね。

 

実は私はすごく無理をしていたんだと思います。

 

夫はすでにそこに気がついていた。

 

ただ

私が言い出したら

止めることはないだろうというのもわかっていた。

 

 

大きな不安を感じて感情の波が大きくなる中で

直感的に感じたことがありました。

 

「私がリセットすれば彼は大丈夫」

 

何をリセットするか?

「べき」という責任をリセットする。

 

自分の仕事に役に立つとか

自分の成長のために無理をするとか

もっと下世話な表現でいえば

もっと稼げるために人脈を広げようとか。

 

そんなことが最優先になっていて

自分が大切にしたいものに

正直になれない。

 

大袈裟にいえば

地位とか名誉とか。

 

そんなことを全てリセットすれば

彼は助かる。

 

そう確信しました。

 

根拠はゼロ。

 

意識が戻ることも確実ではなかったその日の夜に

そう確信できた自分が不思議でした。

 

でも

確信できた。

 

なので

その日の夜は

何故か夜中に一回も起きることなく

いつも以上に深い睡眠で

ゆっくり寝ることができました。

 

本当に不思議なんだけど。

 

アレッタはといえば

普段だったら

夫が遅いと

玄関でずっと待っているのに

今回はいつもと違うということを感じたのか

一回も玄関には行かずに

ベッドの下で寝ていました。

 

人の気持ちを理解することができる彼女は

私の気持ちがわかったのかも知れませんし

夫がどんな状態かも

実はわかってたのかもしれません。

 

夫は大変だったけれど

私はぐっすり眠れたのが

なんだか申し訳なかったけれど

直感が確信に変わったことで

私は前向きに行動することができました。

 

「彼は体を張って私を止めてくれた」

 

そんな思いが強くなりました。

 

目に見えない力というものと

人が持っているエネルギーの流れは

信じる信じないに関わらず

絶対にあると信じることができた瞬間でした。

 

 

 

ただいま募集中!!

 

自分の宿命がわかる

「やさしい算命学講座」

 

全3回

 

日程  4月6日  5月11日  6月15日 予定(日程は参加者の方の都合等を考えて変更になる場合があります)

 

時間  am10:00〜am11:30

 

受講料 全3回 9,900円

 

オンライン(zoom)にておこないます。

(オンラインで少人数で楽しくやりたいと思っています)

 

詳細のお問い合わせは

お問い合わせ詳細の欄に「算命学講座」とご記入いただき

こちらまでお問い合わせ下さい。

 

 

 

出雲の日御碕灯台。

今年も行けたらいいなぁ。

私の運転で・・。

(ちょっと不安だけどもね)