夜中にめまいがひどくなり

母に救急車を呼んでもらい

父が入院しました。

 

命に別状はなく

脳の異常も見つからず

めまいが治るまでの数日間

入院することになりました。

原因は三半規管のようです。

 

私自身も三半規管が弱く

疲れてくるとめまいがおきやすいので

そんなところは父に似ています。

 

高齢の両親は

今まで特に大きな病気もなく

それほどひどい持病もあるわけではないので

一人っ子の私としてはとても呑気に構えていたのですが

そうもいかないかなと思い直しています。

 

今までの父と私の距離感を考えると

お互いに相手に踏み込んで

言い合うということはほとんどなく

あぁ ほとんどというのは

数回は大げんかに発展したことはあったけれど

普段はそれほど会話をすることはありません。

 

ただ

不思議なのは

なんとなく父の気持ちがわかったり

それに関して共感できたりすることが多かったのは

多分母という存在を対して思うところが

重なりあっていたんだと思います。

 

でも

父と母と私という3人のバランスシートみたいなものがあって

なにか問題があったときに

どちらか一方に私がついてしまうと

余計に問題がこじれるということになるという経験を何度もしてきていると

父の気持ちに共感できても

それを口に出して伝えることを恐れていた自分がいました。

 

結局そうなると

父との会話が減っていき

自分自身でも

「このままではいけないよな」

と思っていた矢先の父の入院でした。

 

父が救急車で搬送されたと

救急隊員の方から連絡があった時

真っ先に思ったのは

「父と話そう」

ということでした。

 

子どもの頃からファザコンでした。

私は父が一番かっこいいと思っていたし

大好きでした。

 

でも

それを全身で表すわけではなくて

もちろん

「お父さん大好き〜!!」

なんて死んでも言えなくて

必要以上に話をすることもなかったけど

大好きです。

 

さきほど

入院に必要なものを父に届けてきました。

母は今朝からのことで疲れていたので

私一人で面会兼ねて父に会いに行ってきました。

 

面会時間は15分。

このご時世なので

面会できることがラッキーなのかもしれませんね。

 

運ばれた時よりもめまいが治まって

少し元気になった父と

15分という短い時間でしたが

話すことができました。

 

考えてみれば

二人っきりで15分も話すって

いつぶりだろう。

 

とても尊い時間でした。

 

今回のことは

父と話すためにおきた出来事だったと直感的に思いました。

 

「このままではいけないよね」

 

その気持ちが

こういう形でチャンスを作ってくれた。

 

私にはそうとしか思えませんでした。

 

目の前の現実は自分が作っている。

良いことも悪いことも。

 

父の体に触れたのもいつぶりだろう・・。

子どものころは

父が乗る自転車の後ろにしがみついて乗っていたのにね(笑)

 

これからは

もっと父とも話したいな。

 

そう思えた今日でした。

 

 


2年前に一緒に行った新潟旅行。

久しぶりの弥彦神社で。