口ぐせの記事を書いてたら
子どもの頃
いつも母親に言われてた言葉を思い出しました。


「早く帰っていらっしゃい」
出かける前にいつも言われていたこの一言。
体が弱かったし
疲れるとすぐに体調を崩すので
それを心配してだとは思うのですが
「早く帰っていらっしゃい」
そう言われると
その時点から「早く帰らなきゃ」って常に時間を気にして
遊んでいても 食事をしていても 買い物をしていても
心がソワソワしていたのを思い出しました。


実は今でも時間を気にしてソワソワしちゃいます。
いい年をした大人なのに!
遅く帰ったりはしませんが
いつも「帰らなきゃ 帰らなきゃ」と思っています。
これって一種のトラウマでしょうか。
でも 言っている本人(母親)はそんなことは考えていないと思います。
なにせ口ぐせですから。


ところで
口ぐせに限らず
「くせ」はいろんなところにあらわれます。


例えば
「聞きぐせ」


私が証券会社に勤務していた時のことですが
何人かの上司と一緒に仕事をしていました。


ひとりの上司はお客様からクレームがあったり
ミスをした報告をした時に
常に感情をフラットにして事実を淡々と聞いてくれる。
相づちは打たなくても じっと聞いてくれているのがわかる。


もうひとりの上司は
報告を聞く時に 「ふ~ん ふ~ん」と相づちは打つものの
眉間にはしわを寄せ始め 次第に感情的になり
そして最悪な事に怒っている自分に酔いはじめ
最後に爆発するまで怒りが収まらない。


部下としては上司がどんな人間であれ
報告をしなくてはいけないのが仕事のルール。
でも
出来れば「ふ~ん ふ~ん」上司には報告したくないですよね。
誰でも必要以上に怒られるのは嫌だし
エキサイトしてくれば理不尽な怒り方をするのは目に見えていますから。


なので
いつも「報告・連絡・相談をちゃんとしろっ!」
と怒っているのは「ふ~ん ふ~ん」上司のほう。
フラット上司には真っ先に良い事も悪い事も報告するから
「報告・連絡・相談をちゃんとしろっ!」
と部下に注意する必要がありません。


そしてその「ふ~ん ふ~ん」上司は
自分だけが知らないなんてことになったら
余計にエキサイトして怒りはじめるという悪循環。
そうなるとフロアー全体が彼の怒り声でうるさくて
電話をしていても受話器の向こうの相手の声が聞こえないというおまけつき。
(思い出しても不愉快・・)


報告をさせにくくしているのは
実は報告を受けている「ふ~ん ふ~ん」上司本人の聞き方も原因の一つ。
自分の「聞きぐせ」を見直せば
相手も変わったのかもしれません。
当時の私は「うるさいな~」とか「お気の毒に・・」という感じでしたが
今思えば納得。


「いかにして相手の話をちゃんと聞くか」は
相手のためにも
自分のためにも
大切なことですね。


今だったら
「ふ~ん ふ~ん」上司に教えてあげられたのに(笑)
いや 教えないかな・・・(イジワルなワタシ)
ましてや
もう 退職してるはず。
なにせバブリーな頃のお話ですから。



こんな顔でエキサイトされたら
報告も連絡もましてや相談もしたくないですよね・・。
自戒の意味も込めて
怒り顔の写真をのせてみました。
うーん やっぱり嫌だなぁ・・。


いつも最後まで読んでいただいてありがとうございます。
6月だというのに北海道十勝岳では雪が降りました。
季節の変わり目 皆様体調など崩さなぬようお過ごしください!