昨夜は久しぶりに家で焼き肉をしました。
娘が生まれてからは、数える位しか食べていない焼き肉。
美味しかったです。
家で食べれば、外食よりもかなり安く済むし、
なにより周りを気にせずに飲み食いできるので、
出産後はもっぱら家で焼き肉です。
妊娠中、妊娠中毒症と診断された私は、
塩分の摂取量を控えるよう、検診のたびに注意されており、
味噌汁をはじめ、焼き肉など、もってのほかでした。
それでも、ストレスがたまらないようにと、
たまにはたくさん食べていいよと夫に言ってもらい、
何度か焼き肉を食べに行ったこともあります。
妊娠中の食生活のことを思い出すと、
今でも気分が暗くなってしまいます。
塩分を摂るな、と言われ、ご飯や豆腐ばかりを食べていた時期や、
体重が増えすぎるからとお菓子を辞めるよう言われた時期。
本当につらくて、泣いてばっかりでした。
私はこんなにつらいのに、夫は何食わぬ顔で
ビールを飲み、焼酎を飲み、食べたいものを食べている。
つわりの苦しみも、検診で脅される私の不安も
彼には微塵も関係ない。
と、なんど八つ当たりをしたか分かりません。
あの頃、赤ちゃんのためだからと、みんなが言いました。
お母さんは我慢するのが当たり前。
みんな赤ちゃんのためだよ、それが母親の義務だよと。
ああ、誰も母親のことは気遣ってくれないんだと、
悲しかったのを覚えています。
食生活が乏しくなると、人間は思考も暗くなっていくのだと
妊娠中に初めて知りました。
その後、無事に出産を経て、私はやっと
食べたいものを食べられる喜びを取り戻しました。
そして改めて思うのです。
あの時、頑張ったおかげで、この子は元気に生まれてきた。
でも、つらいこともあった。
あの一番つらいときに娘の顔を見ることができていたら
どんなことももっと笑顔で頑張れたのかもしれない。
まだ顔も見ない我が子の為に頑張れる母親って、
自分で言うのもなんだけど、本当にすごい。
出産直後、まだ分娩台の上で放心状態だった私を
そのつぶらな、まだ見えていないような真っ黒の瞳で
まっすぐに見つめてくれた娘。
「おかあさん、よくがんばったね」
って言ってるような、あの瞳が今でも忘れられません。
その後、病室に戻った私に、
「帰ったら何が食べたい?」と聞いた母。
思わず
「焼き肉」と答えた私。
頑張った自分へのごほうび的な存在である焼き肉を食べながら
そんなことを思い出した平和な夜でした。