今朝は、すごい雷雨だった。


洗濯物を干そうと外に出ると、すでに雨が降っていた。

激しい雨ではなくて、まだ、しとしと降る程度。

しかしながら、空気がとても冷たくて、

ああ、冬のにおいだ、と思った。


部屋の中に干していると、突然の雷鳴。

久しぶりに聞く、すごい音だった。


夏の間に、ゲリラ豪雨と言われたあの時のように、

ピカッと目の前に閃光が走ったかと思うと

続いてごろごろという大きな音が空中に広がる。

時には、その音は、バリバリと激しさを増す。

空を引っ掻くような、かきむしるような音。

雷様が踊っているんだ、と昔祖父に言われたことがあるけど、

とてもそんな楽しい空想が浮かんでこないような

怖い音がする。


娘はちっとも気にしていない様子で、

おもちゃ箱をひっくり返して、所望の品を探している。

私は、そんな娘を目の端に見ながら、

外に目を向けた。


外を行く人たちが、傘を差したり、カッパに身を包んだりして

足早に歩いていくのが見える。


今日に関して言えば、私たちは家から出る必要がない。

食材は冷蔵庫にまだいくらかあるし、

急ぎの用事もない。

暖かい家の中で過ごそうと固く決心するほどでもないが、

それでも、こういう日に家から出ないで済むというのは

なにか格別のような気がした。


この雷雨を境に、季節がぐっと冬になると

天気予報士が言っていた。

そのとおり、今夜は冷えて、お風呂が心地よかった。


暖冬と言われることが多くなった近年だが、

それでも、少しずつ季節が寒くなってくると、

ああ、冬が来たんだな、とちょっと懐かしくなる。

昨年の冬を思ったり、もうずっと前の冬のことを思い出したり。


毎年、冬という季節が来ると、無性に学生時代を思い出す。

夕方どんどん寒くなっていくのに、

飽きもせず、学食やカフェ、或いは寒い教室で

友人と語った冬のことを。

懐かしく、くすぐったく、大切な思い出。

あの頃に戻りたいという気持ちもあるが、それよりも

あの頃の友人たちが今はどこでどうしているのか

ということの方が気になったのは、

私が年をとったからだと思う。