昨日7月1日は「ルーチェ私的アソビ」を行いました。


「大室山リフトとプチジオ」


そもそもなぜ今回「大室山リフト」なのか・・・。


実は僕は大室山に登ったこと(もちろんリフトも)無くてデスネ・・・。


そんな話をしたら


「良くないよね」


「伊豆高原で商売するのにそれでいいの?」


ということになり、


「僕一人じゃさみしいので、皆さんも♪」ということで企画しました。



朝から皆さんに聞いてみたら、全員(小室山に)登ってる。


妻のK子さんも昔登ったらしい・・・。


(前の晩、リュックやらワンゲル時代のクライミングパンツやら、伸縮式のストックやらをうきうきしながら取り出す僕に、「大室山のお鉢って、舗装されてるよ」と、心無い一言をプレゼントされる事件アリ)



他県の皆さんはそんなに話題になってないかもしれないのですが、


今伊豆って


「ジオ」「ジオパーク」


ってもてはやされています。


「ジオってあれでしょ、地形のやつでしょ・・・」→これじゃいかん・・・。


で、「ジオって何?」


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朝9:45に集合!


今回は、城ケ崎ネイチャースクール「斎藤俊仁」先生を講師にお招きしました。

http://www3.tokai.or.jp/jogasakinature/


斎藤先生は、日本自然保護協会自然観察指導員でもあり、


伊豆半島ジオガイドでもあり、ほかにも・・・。



学校の「理科」の先生だった斎藤先生


「なぜ屋外のこと(火山や地質)を屋内で勉強しなくちゃいけないのか」


というところからスタートし、城ヶ崎ネイチャースクールを設立。


自然観察の楽しさを広く伝えていらっしゃいます。



まずは、駐車場わきのただの「崖」観察。

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ただの崖・・・?


ブログ読者さんも、画像をよ~く観察してみてください。


何か白い線ありません?


これ、西暦838年の神津島火山が爆発したときに降った火山灰なんです。



斎藤先生

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約1200年前の地層をサンプリング!


この後、ルーペで観察。


ガラス様物質など観察できました。





リフト♪

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楽しく乗車?久々で緊張感満点の僕の顔。


リフトに乗るの、


スキーやスノボの時以来なので、いつ以来だろうか・・・。



大室山のお鉢に到着。


曇天故、富士山は拝めなかったけど、遠く三浦半島まで望むことができました。

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先生も解説に調子が出てきました。


伊東市内には数多くの火山跡があります。


小室山はもちろん、一碧瑚、かどの台、梅ノ木平、城星等々・・・。


およそ14の火山跡に住んでるんですね。



溶岩に火山弾が突き刺さった跡です。

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お鉢のなかほど。
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このあたりまでどろどろに溶けた溶岩が満たされていたそうです。




緑豊かな伊豆高原方面。

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桜並木はどこだろう。


伊豆大島ももちろん見ることできました。



さくらの里に移して大室山スコリアラフト。

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溶岩流の中をゴロゴロと転がった岩。


中心部分のスコリア(軽石)を溶岩が包んでいます。



すぐそばの大蛇穴も観察。


20メートルくらいの大きな穴。


こんな巨大な穴がさくらの里にあったなんて!

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昔はここに降りて、涼をとっていたようです。


先生含め、総勢10名!


充実した大室山そして「ジオ」でした。


で、ジオって?


http://www.geopark.jp/ (日本ジオパークネットワークHPより抜粋)


Qジオパークって
ジオ(地球)に親しみ、ジオを学ぶ旅、ジオツーリズムを楽しむ場所がジオパークです。
山や川をよく見て、その成り立ち としくみに気付き、
生態系や人間生活との関わりを考える場所です。
足元の地面の下にある岩石から宇宙まで、数十億年の過去から未来まで、
山と川と海と大気とそこに住む生物について考える。
つまり地球を丸ごと考える場所、それがジオパークです。



僕は、ジオパークに行き自分で見回るのも良いですが、
今回の斎藤先生のような「ガイドツアー」がやはりよいと思いました。


ガイドツアーに参加しよう!
ビジターセンターや博物館でガイドマップやガイドブックを手に入れて、
自分でジオパークの見どころを回る事もできますが、
ぜひガイドの案内するツアーに参加しましょう。
思いもかけない発見があることでしょう。


何気なく見ている山や川には、
それぞれ他のどことも違う成り立ちがあり、
何かの訳があって今のような姿になっているのです。
何の変哲もない崖が、地球の歴史をひもとく重要な古文書の一部であったりします。
そういうことに一度気付くと、普段何となく見ている景色も
それまでとは違った、かけがえのない素晴らしいものに見えてきます。
楽しいと思いませんか?



伊豆半島ジオパークのリンクはこちら
http://www.geopark.jp/geopark/izu-hantou/index.html


今回斎藤先生のお話を伺いながら感じたことは、

すごく小さな変化の観察(石や地層)から

地球規模のお話(46億年前から現在までのお話)が密接に絡み合うところが

ジオパークの魅力かなと感じました。



予習してから、ジオパーク観察に行くか、


斎藤先生のようなガイドツアーに参加するか・・・。


いずれにしても、単なる観光に結び付けるよりは、

じっくり腰を据える長期滞在宿泊型や、

住んでいる地域を深く知る活動=生涯学習的なところとしっくりきそうな感じがしました。



お鉢めぐりの最中、

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気になってしょうがなかった眼下の「ゴールド川奈(ゴルフ場)」

ここで、あわやホールインワンってことがあったな~。



今回のルーチェの私的アソビのコーディネートは、いつも登場!

伊豆の暮らしを楽しむ会「サユリ会長」にお願いしました!

http://izukoi.com/


斎藤先生、サユリ会長、そしてご参加くださったみなさま!

ありがとうございました!


次回は9月2日「食の源流を訪ねる/生産者訪問」です。

これは、僕が徹底ガイドしますよ!

こうご期待!