AKIKOお気に入りのホラー小説です。

 

以前、ネットで「霊感のない人の方が怖いホラー小説が書ける」というトピックがあって、興味深く読ませていただきました。

 

霊感のある人とって、心霊現象が当たり前すぎてなにがなにがどう怖いのか分からないのではないか、という結論でした。

 

なるほどねぇと思うのと同時に、加門七海さんのように霊感もあり、同時に素晴らしい小説家でありという方もいらっしゃるので、一概には言えないかもしれません。

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まぁ霊感持ちが必ずしも優れた表現者であるとは限りませんしね。

 

実はAKIKOは「本当にあった話」系が苦手です。だって怖いんだもんガーン

 

サイキックを仕事にしているくせに、何を言っておるか! と思われるかもしれませんが、苦手なものは苦手なんですよー。あせる

 

あと「本当にあった話」系は怖いだけで面白くない。

 

「ロアルト・ダールの幽霊物語」は、ロアルト・ダールが厳選した幽霊物語を集めた一冊です。

 

ロアルト・ダール曰く、子供向けの本と幽霊物語は女性の方が圧倒的に上手いとのことですが、女性は無意識に異界との境を超えますからね。そういう点では女性の方がホラー小説向きかもしれません。

 

どれもこれも素晴らしい幽霊物語ばかりですが、AKIKOが特に好きなのはローズマリー・ティンパリーの「ハリー」。子供のイマジナリーフレンドが単なる想像上の存在じゃなかったら…? というお話。大人のイマジナリーフレンドに感じる不気味さが描かれています。

 

イーディス・ウォートンの「あとにならないと」。物語の最期のセリフで、このタイトルが意味を持つお話です。AKIKOもこの「あとにならないと」を色々体験しているので、この作品のラストは鳥肌が立ちます。

 

最期にA・M・バレイジの「遊び相手」。子供と幽霊の交流を描いた、非常に格調高い文章の恐怖物語です。

 

「つねに少しずつ積み重なっていくのだ。ちょうど荷物の上に藁を一本ずつ積み重ねていくように。」

 

「何かが消えた感じ、何かが音もたてず、澄んだ浅い水の中を逃げていくマスのように驚くべき速さで逃げ去ったという感じがただよっているのだ。」

 

うーむ、美しい文章です(しみじみ…)。今の作家さんでこういう表現をする方はいらっしゃるのでしょうか? 時代的に合わないのかなー。

 

この作品で特筆すべきは、子供と幽霊の関わりについて述べているところです。

 

「人の目に見えないものを見、聞こえないはずのない相手と話をする能力を身につけはじめている。これはあまりいいこととはいえません。そのうちお嬢さんはほかの神の子ではないものを見たり、話しはじめるかもしれません。」

 

↑マジで、これ。AKIKOは「ゴースト~天国からのささやき」の主人公、メリンダの祖母には非常に批判的です。

 

子供の霊能力を完全否定しろとは言いませんが(それもやり過ぎだと思う)、かと言って積極的に関わらせるのも、子供の為には良くないと思うんですよね。

 

自分なりの善悪や価値観、人間関係をきちんと築いてからでないと、幽霊に振り回されます。まずはリアルな人間関係でもまれてから。幽霊に積極的に関わるのはその後!

 

切羽詰まった人間はなりふり構わないものですが、幽霊も同じです。身体がない分、もっと遠慮がありません。

 

リアルな人間関係で「イエス/ノー」が言えない人間が、幽霊に振り回されない訳がない!

 

「ゴースト~天国からのささやき」に出てくる幽霊、みんなど厚かましいよねぇ。

 

AKIKOも月末で仕事がめっちゃ忙しい&殺気だっている時に幽霊に付きまとわれたら、ブチ切れる自信あります。 こっちの都合も考えやがれ!

 

あとメリンダに世話になっている幽霊たち、彼女に手数料と交通費を払っているの? AKIKOがメリンダの立場だったら全部持ちだしなんて、嫌だわ。

 

これって、AKIKOが吝嗇で思いやりのないオンナってことなのかしら?(←うん、間違いなくそうだと思う)

 

ま、それはともかくとして。ロアルト・ダールの幽霊物語、おすすめですよ。興味のある方はぜひ、読んでみてくださいね。