ファリア師に続いて、患者を言語暗示による人工的な睡眠状態にもって行くことに成功したのは、イギリスの外科医ジェームズ・グレイドです。


グレイドはアンチ・メスメリズム派だったのですが、メスメリズムの実演会で被験者が目を開けられなくなってしまったのを目の当たりにして、俄然メスメリズムに興味を持ち始めます。

彼は被験者が眼を開けていられなかったのは、一点をじっと見つめていたせいではないかと考えました。

そこで妻や友人を被験者にして、自ら実験してみることにしました。

 

案の定、ふたりとも瓶の一点を見つめているうちに眠ってしまいました。

 

これが現在でも誘導の時に使われている凝視法とよばれる方法です。

正確には二人ともトランス状態に入ったわけですが、この「眠り」の状態をブレイドは従来の「メスメリズム」という言葉ではなく、ギリシャ語で睡眠を意味する「ヒプノティズム」と名付けました。

グレイド君に悪気はなかったと思いますが、これによって、催眠=睡眠のようなイメージを持たれることになってしまいました。

 

DavidによるPixabayからの画像

 

かと言って「タナトス(死)」と名付ける訳にもいくまいよ!笑い泣き笑い泣き笑い泣き笑い泣き笑い泣き

 

タナトスと名乗ったお方↓

 


その後、ブレイドは眼の不自由な人を言語暗示によって催眠にかけたことから、凝視法のみが催眠誘導ではないことに気付きます。

 

それ以降、催眠は言語暗示が主流となっていきます。