ホテルのベランダから外を眺める


Metroは私達を順調にローマ テルミニ駅へ運んでくれた。

ホテルはテルミニ駅から歩いて10数分の距離だ。

途中水がでっぱなしの水道があった。
このローマは昔7つの丘からなり、そこに古代ローマ人は周りの山から水を引き込んで豊富な水を有効活用した。その水の道の一つが水道橋だ。
今回フランスで一番当時の状況を残している水道橋『ポンディガール』を見る事ができなかったのは悔いが残る結果となった。
また、ローマ人はその水を沸かし紀元前からお湯に浸かっていたので、清潔で病気も少なかった。
日本人は風呂好きだと言うが、江戸時代までは庶民は蒸気風呂だから湯船に浸かることはなかったが、ローマ人は庶民も温泉を利用していたので、テルマエロエの映画ができたと思う。
と言う思いを馳せながら、今でも流しっぱなしにできるローマは凄いと思った。

至る所で見るでっぱなしの水道


ホテルのあるところに宮殿のような格式ありそうだが。古い威厳のある建物が聳えている。
まさかここではないだろうと思いつつも表玄関で表札を確認すると予約した『Palma Residence』と言う名前も書いてある。

一番下にホテル名が!


おぅ、面白いホテルじゃないか‼︎
きっと昔の中世の貴族か、中世に儲けた商人が所有していたに違いない。

厳重な玄関は固く閉まっているので、チャイムを押す。カチッと音がしてドアがオープン。
調子イイぞ!

お城ではないが、兎に角大きな建物の中は駐車場になっていて、周りを建物が囲む。一部をホテルとして活用しているのだろう。

入口の表示ではどこにフロントがあるか分からない。キョロキョロしていると女性が通りかかり、向こうだと指差すので、行くと似た名前の表札を見つける。
ここに間違い無いと中に入るが、何階か分からない。

ちょうど前にいたカップルに確認すると彼らも同じホテルへ泊まる予定で、暫くここで待てと言われていると言う。じゃ、私達もそうしようと待つ事にした。

5分くらい待つと男性スタッフが戻ってきて、カップルの受付をしている。

今回はスムーズな到着、入門、手続きだ。
パスポート提示後に市税€30を支払う。予約した半年前から値上がりしたとの事。市税は€5/1人・1泊だから、ローマは今回泊まった場所の中で一番高い。

部屋の鍵を渡されると何と4つある。
そうか〜、ここで難題か?と思った。
スタッフに私達は鍵で苦労しているので、詳細の説明を依頼した。
①表の主玄関
②中庭から建物に入る玄関
③泊まる4階のドア
④部屋のドア と言う。
分かったが、実際開くかどうか確認したいと言うと重い腰を上げて一緒に部屋まで来てくれた。

幽霊屋敷のエレベーターのような2人乗りのリフトに3人乗り込み4階へ、4階のドアは開いたままで、そして部屋を確認して解錠。

定員2名だが一応動く


スムーズだ。他の鍵も同じ要領だから難しくないと4本の鍵を渡される。どの鍵も似たようなかたちをしている。何か印をつける事はできないのか?

彼が去った後、部屋の設備を確認後した後、経験豊かな私達は鍵を1個1個確認する事にした。
④部屋の鍵は単純で施錠•解錠OK。
③4階ドアは鍵を挿しても右にも左にも回らない。
つまり、私達では施錠•解錠ができないのだ。これじゃ、出た後誰か閉めたら部屋に入れないではないか?
②中庭からの門の鍵も閉める事ができない。
①一番最初の玄関は扉を開ける事ができない。

当然2人で確認しているのだが、、、。
やむを得ず、再度スタッフを訪ねる。
彼の説明では
③4階のドアは基本的常にオープンだ、心配ない。たまに誰かが内側からガシャンと閉めた時のみ開ければいいと言う。それなら鍵は要らないのだがと思うが念の為だと言う。そんな馬鹿な⁉︎
②中庭からの門は彼が閉めて開けるとすんなり開け塞きができる。マジックハンドだと言うとニヤッとしていた。
①表玄関は別に左奥にボタンがあった。
そんな事は言わないが、随分離れているので誰も気付かないと思う。

と言う訳でまだまだ不安は残るものの納得してホテルを出た。