鳩とカモメが同居⁉︎


友人は観光地をチェックするのは得意だ。
今回はベレンの塔に興味を持ったようだ。でも、1箇所じゃ面白くないので他の場所もピックアップして貰うと、幾つも出てきた。

ロシオ広場、コメルシオ広場、サンタフスタのリフト等名前が出たので、名前が出たところは廻ることにした。
ホテルから南へ下って海側へ行くと集まっている感じになる。

最初突き当たったMartim Monizと言う広場は鳩やカモメが人間の直近までパンくずを食べに来て雰囲気は良いのだが、残念ながら人間が捨てた紙クズやドリンク容器等が見事に散らかっている。見るも無惨な状況であった。

こう言うのは政府や地方自治体がある程度面倒を見ないと歩いている人は近寄りたくないし見たくもないと思う。一部の人間の仕業だと思うが、地元の人も同じ気持ちになるだろうし観光客は興醒めだ。
しかし、ここからは山の方にある『サン・ジョルジェ城Castelo de S. Jorge』がよく見える。

下から望むサンジョルジェ城


ロシオ地下鉄駅の周りは工事中と言うこともあり、先程の場所ほどではないが雰囲気はそれほど良くない。
周りには観光客向けバス乗り場や多くのお店があるのだが、、、。文明国であれば公衆衛生の意識を高めたり清掃をするニーズと責任があると思う。
でも、こちらは工事が終われば良くなりそうな気がした。

ロシオ広場に来ると大きく環境は改善された。まだ人は少ないが、ペドロ四世と思われる銅像の前に警官も立っている。こう言うのは観光客に安心感を与えると思う。

ロシオ広場


そこからもっと海側へ進む。
通りで多くの人が写真を撮っている場所に差し掛かる。カフェと展望台があるサンタフスタのリフトがあったが、人の回転が悪いのか結構な行列になっていた。

そこを過ぎると、すぐに海に出る。
海と言っても外海ではなく湾内だ。また、かなり広いコメルシオ広場が広がる。

前の『アルコ・ダ・ルア・アウグスタ』の門の佇まいも素晴らしい。きっとこっちも有名な史跡だろうと思う。上部には『Omnibvs(オムニバス)』とラテン語で書いてある。全ての人にと言う言葉だが、フランスの商店を経由して今私達が使っている『バス』の語源となっている。

門の上にOmunibvsの文字が‼︎


腰掛けて休憩していると隣の若者がバケツと釣竿みたいなものを持って佇んでいる。彼のバケツに目を向けた友人は釣れてるようだと言ったので、私も近付きはしないがチラチラ見ていた。
すると持っていた炭酸飲料をバケツに入れたのだ。えっ、魚は大丈夫なのか⁇

暫く談笑していると隣の彼は少し離れたところに行き、釣竿とそれに繋いでいた縄とバケツの水を使ってシャボン玉を作って撒き散らし始めた。


びっくりして眺めていると多くの人が眺めて楽しんでいる。正確には分からないが、パフォーマンスの一種かなと思ったが、誰かがお金を渡していたかは分からなかった。

それにしても、友人が見た魚は何処へ行ったのだろう。問いただすと彼は知らないフリをしていた。