マドリードの中央駅のアトーチャ駅

昼寝をして再度街へ‼︎
先程の散策で行き損ねた『プラド美術館』を目指す。ホテルから歩いて10数分の距離だ。このホテルからもどこへ行くにも結構近い。


かなり大きく感じる美術館で正面には『Goyaの銅像』が立っている。側面に回ると壁面を修理していてそこにかけてある工事用のシートが洒落ている。その大きなシートは数十メートルはあろうかと言う巨大なもので、多分写真が貼り付けてあるのだろうが芸術作品のように見える。描かれているのは、スペイン艦隊が勢い良かった頃の海戦をモチーフにした絵画のようだ。一世を風靡したスペイン艦隊は新大陸発見以降のスペインの隆盛を物語る重要なポイントなのだろう。

側面の工事用シート


コロンブスが新大陸を発見した年は日本人なら誰もが知っていると思うが、同時にスペインがレコンキスタでグラナダ を奪回して全域をイスラム勢力から取り返したのも1492年だった気がする。勢力拡大を狙うスペインを頼って資金援助を申し出たのが、当時勢力が衰えていたイタリアのジェノバ出身のコロンブスだ。狙いは成功して一気に世界地図が変わった。

アートに関しては才能も興味殆どない私達はプラド美術館を素通りして、アトーチャ駅の方へ向かう。暫く歩くと正面に大きな色鮮やかな駅舎が見えてくる。デカイ‼︎
現在工事中の中央駅とは言えかなり外観は大きい。今回は中に入らずそこから駅前ロータリーをぐるっと一周してエルレティーナ公園に足を運ぶ。

この公園も街の中心にあるがかなり大きい。日曜日のせいかアトーチャ駅から入る人は少ない。

途中遊具があり、雲梯のようなものが備わっていた。日本では公園でぶら下がり健康用の器具を良く見かけるが、ヨーロッパに来て今日初めてこう言う健康器具を見かけた。こちらでは健康増進やスタイル維持の為にジョギングしている人は結構見かけるが、こう言うのを使っている人は見かけた事がないので、必要がないのだろう。蛇足だが、アジアでは色んな健康用器具を公園で見かける。

さて、私は日本では健康維持の為散歩を欠かさないが、近くの公園で逆上りや懸垂も欠かさない。
公園で見つけた背が高くて手を伸ばして足がつくかつかない高さの雲梯の棒で同じようにトライしてみた。
懸垂をやってみる。おっおっ、できるではないか‼︎
次は逆上がりだ。こっちは全然ダメだ。なんか身体が持ち上がる気がしないのだ。
いつもの鉄棒より高めではあるが、超残念だ。

公園を友人がチェックしていたアルカラ門からでる。彼はSNSでこの門が有名だと調べていたので、写真を撮ったりしたが、入門した門と変わり映えがしない。しかし、門を出るとロータリーの中央で何か工事をして周りにシートをかけてある。そして先程のプラド美術館側面と同じように巨大なシートに大きな門がプリントされている。こっちの方が壮大で世界遺産のような気さえする。帰り道である方向にロータリーを回って反対側に行ってみる。反対側にもかけてある工事用シートをよく見るとアルカラ門と書いてあるのだ。変わり映えのしない公園から出た時の門は全く有名なものではなかったのだ。結局実際のアルカラ門は見れなかったが、工事用シートに印刷されていた画像では確認する事ができたのであった。写真を撮ったので、後ほど検証してみようと思う。

工事用シートの印刷物


私達の旅はこのように気まぐれで無計画なものが多い為、各地の重要なモノを見過ごす事も多いが、逆にその場で発見して小さな事を喜ぶ事も多い(^^)
こんな旅もあっても良いのではないだろうか⁉︎