ブケリア市場の一角

私は各地の市場を見て回るのも結構好きだ。今回はブケリア市場を訪ねてみた。カタルーニャ広場でバスを降りて『La Rambla』と言う大通りを海側へ歩いていく。
降りて直ぐのところに『El Corte Ingles』が燦然と輝く。こちらではよく見かける最大のデパートだ。友人は初めてだと言うので見学する。入口には正装した従業員が人々の出入りをチェックしている。友人と何か商品を持ち出したらバレるのかなと冗談を飛ばしたりした。


日本のデパートと似たり寄ったりで地下の食料品を扱うフロアまで同じだ。但し、売っているものは違うものも多い。特に生ハムコーナーはこちらの人の趣向に合わせモモ肉部分の大きな塊を色とりどりの布製袋に入れて販売していた。


30分くらいいただろうか、主に地下食料品を中心に見て外に出ようとした時、出口に立っている従業員が私に近づいてバッグの中身を見せろと言う。機械でチェックしているのか彼の洞察眼で気になったのか分からないが、言われるままにバッグを開けると彼はニヤリとして通してくれた。
外に出ると平日水曜日夕刻だがだかなりの人出だ。こう言う歩行者天国の広い道路をゆっくり歩いていくのは楽しい。途中には広い道路で音楽のパフォーマーが結構いる。歌を歌ったり、楽器を奏でたり、歌と踊りだったりしているが、今日は女性の本格的歌手ではないかと思われるパフォマーが見事な歌声で聴衆を魅了していた。
その内にブケリア市場に到着。
やはり市場は独特の空気感を醸し出して庶民感覚を味わえる。普段必要な肉•魚•野菜•食品加工品と何でも揃っている。ハズレにはテーブルと椅子を出してワインつまみを提供している店もある。ここは朝市ではなく夕刻でもやっている。


ここから『シウタデリャ公園』の方面に歩いてみる。市場を出て直ぐの通りでは2階で窓をフルオープンにして白いドレスの女性が踊り続けている。よくよく見るとどうも男性が女装しているように見える。パフォマーも形も色々だ。
通りは狭い道になり土産物屋が増えてきた。後でMapで確認すると途中『サン・ジャウマ広場』や『 ピカソ美術館』もあったようだ。

『シウタデリャ公園』は夜は薄暗くはあったが、多くの人がまだ利用していた。私達がベンチで寛いでいると前を女性のジョギングの一団が通り過ぎて行った。