こんな綺麗なコインランドリーが‼︎

ニームを後にして今日は電車でカルカッソンヌだ。この城壁はヨーロッパでは凄く有名らしく『カルカッソンヌを見ず死ぬな』と言う諺があるくらいだと言う。古代ローマ時代の城壁の周りに中世にまた城壁を作った二重城壁のお城らしい。しかし、日本での知名度は低く結構な旅行好きじゃないと知らないかも⁉︎私はお城に興味があると言うより古代ローマ時代の知恵の結晶に興味があるのだ。昔アマルフィが日本のある番組で一躍脚光を浴びたようにここもいつか一気に知名度が上がるかも知れない(^o^)

11:00前にはカルカッソンヌ駅に到着した。電車の旅も快適だ。最初は大変かなと思っていた電車やバスの旅も慣れてきて勝手が分かってくると充分楽しめるようになる。殆どの電車やバスにはトイレも付いてるし充電装置も付いているので、日本と何ら遜色ない。但し、こちらでは自転車を乗せたり、動物と一緒に乗ることも可能だで犬は大型犬でも乗れるようだ。


実はカルカッソンヌに早く着くので当初私の計画ではその日にバルセロナ迄行くつもりだったのだが、国境を越えるせいか便数が極めて少なかったのだ。
そこで、誰も知らないような『ナルボンヌ』と言う町に1泊する事にしていた。

ホテルに一旦寄る事ができず、カルカッソンヌ迄トランクを持ち込む事になった。
私は計画時点ではカルカッソンヌがどう言うところにあるのか把握していない。
カルカッソンヌに到着する前にトランクを引きながらの往復1時間以上の歩行はキツいので駅に預ける方法をチェックした。どうも幾つか方法はあるようだが、月曜日はその施設が閉まっているようなのだ。幾つか検索で出てきたが、どこもダメだ。
昨日は日曜日に祟られ今日は月曜日に祟られているようだ。
やむを得ずトランクを引っ張りながら背中にはリュックを背負って、駅を出ると直ぐに面白い風景に出会った。小さな川が流れているのだが、高低差があるのかパナマ運河方式で川の水を堰き止めて水位を合わせて水位の高い方に船を移動させていた。しかし、川はあまりにも狭い。そして一隻の船を移動させるのにどれだけの時間を要するのだろうかと思う風景だった。観光客は現代のこの風景に多くの人が足を止めて暫く見ていた。


城壁に向かう人でトランクを引っ張るは周りには誰1人いない。見かけなんか関係ないと道路状況の悪い道を歩いていくとやっとカルカッソンヌ城が川にかかる橋(Pont Neuf)の袂から見えてきた。おっおっ、結構高い丘にあるぞ。こりゃこれからもっと大変だと覚悟した。丘の麓で道が二つに分かれていて私達は僅かでも店の多そうな右側の道へ行く選択をした。この街はかなりローカルな場所なのかレストランを始め店舗を殆ど見かけないのだ。


私達が選んだ道も店らしい店もなかったが、歩いていると今まで一度も見た事がない『コインランドリー』を見つけたのだ。えっ、こんな田舎町にとびっくりしたが紛れもないコインランドリーだ。2人して大喜びだ。
今回の旅行では洗濯物に一番苦労していたのだ。先日も洗濯トラブルを起こしたばかりだし、こんな幸運はないとばかりに城壁迄後僅かのところで洗濯する事にしたのだ。幸い時間はたっぷりある。

読めないフランス語と戦いながら、日本で利用経験のある友人主導で機械にお金を入れる。動かない。ランドリーの番号を再度入力。ワォ〜動き始めた。感無量だ。洗濯機は40分ほどかかるようだが、友人は日本では乾燥までやってくれるので同じじゃないかと言っていた。私は門外漢で機械の操作を含めて一度も体験した事がない。後で分かったが、洗濯は脱水迄で乾燥は別機械で12分かけて対応した。料金は洗濯6kg迄€4、乾燥€1.5と極めてリーズナブルだった。

そんな時私が絶好のアイデアを出したのだ。40分経過したら自動的に止まるのであれば、私達のトランクをここに置かせて貰おうと‼︎幸い日本から盗難防止の為に100円ショップの自転車用チェーンを持参してきていたのだ。これで2人のトランクとテーブルの柱とを連結すれば誰も取る事はないだろうと判断したのだ。

たまたま見つけたコインランドリーとトランク保管がセットになってその後の城壁訪問は羽が生えたように快適になった。
特にそのランドリーを過ぎたあたりから道は凄い坂になり私達はトランクを置いてきたのに少し登っては休憩してまた登るを繰り返した。とてもトランクを引っ張っては登れるものでない事を直ぐに実感したのだった。2人して禍福は糾える縄の如しと今回の吉兆を喜んだ。何事も諦めずに取り組むと一条の明かりが差し込む事が多い気がしている今回の旅行だ。

長くなるので次投稿続く