パルテノン神殿と美女

一度ホテルに戻るとついゆっくりしてしまう。次に出かけたのは、既に13:00を回っていた。
ホテルには色んな工夫がしてある事に気がつく。1階(日本の2階)には冷蔵庫もあるキッチンが備わって料理をしたりできて長期滞在も可能のようだ。
また、各階にはトイレとシャワー室があるので、共同トイレやシャワーの部屋もあるのだろうと思う。私達の部屋は両方共ど備わっているので問題ない。荷物専用のリフトを含めて色んな工夫がされている事を実感した。
さて、パルテノン神殿へ向かうと前に述べたように崖に向かって歩く事になる。麓まで行くと急斜面を避け回り道になるが、それでも結構高台にあるので疲れてくる。
やっと到着して切符を買い求めると€20だったので、けっこうな料金だがお昼を過ぎているので凄い人出だ。これだけの人から料金を回収できれば結構な金額になり観光の経済効果を実感した。
ゲートを通過して尚坂道を登る。まさかこんな高台にあると思わなかったのだ。途中上から眺める事のできる円形劇場を見ながら尚も上へ上がる。神殿の近くで剣闘や演劇が展開されていたのかと感慨深い。


ほぼ丘の頂上まで来ると何かの神殿かと思うが、教科書等で見た画像とは違う。柱の大きさは驚嘆するに値する。


その奥にあったのが、パルテノン神殿だった。残念ながら現在補修中のようで高く鉄枠が組まれていてその全体像を見る事ができない。しかし、裏手に回ると巨大な神殿が分かる。やはり実際本物を間近で見るとその偉大さが実感される。紀元前に大理石を運搬加工して建物にする技術は大したものだ。
ここでは直接民主主義も行われていたと思うと人間の素晴らしさを再認識する。知識や経験を積み重ねた現代人であるが専門家ではない私は今も作る知識やノウハウは全くない。神の仕業だと思う。
丘の上には私がホテルを出てすぐ遠くから見えた神殿もあり合計3つの建物が現存していた。経済が破綻すると生活できない人達は色んな悪事に手を染めると思うが、ギリシャは早く完全復興してこう言う遺跡が良好な保存状態を保てる事を期待する。
さて、現実的な話をするとまたしてもトイレに行きたくなって困った。街中に行くにはだいぶ距離があるし、この遺跡の近くには近代的な建物は切符売り場と小さな売店くらいしか見受けられない。困ってジュース店で場合によっては従業員用のトイレを貸して貰おうとまずはダメ元でここにはトイレはないかと聞いたら向こうへ行けばあると言う。まだよく信じられないまま指差された入門ゲートの奥の方へ行くとそこにトイレがあった。加えてなんと無料トイレだ。バンザーイ。
それくらいトイレには各地で悩まされる。