今朝はホテルのバウチャーですぐ近くのレストランで朝食だ。パンとドリンクの簡単な食事だが、色々選択できる。私はピスタチオのパンがとオレンジジュースを選んだが、ピスタチオが美味しかった。シチリアはピスタチオが有名だが、実際超美味しい。
朝食後昨夜聞いた警察へ。フロントの女性は歩いて数分の近い場所を教えてくれてありがたかった。
9:00に警察署に到着して待合室に通される。
どうも前に4-5人待っているようだ。上品そうな女性にどれくらいかかりそうか聞くと相談内容で違うが2-3時間かかるのではないかと言う。
途中トイレを貸してくれと入り口の警官に言うが、昨日と同じく近くのbarへ行けと言われる。次が順番だから諦めた。
最終的には待つ事2時間20分、11:20にやっと相談室に通された。2人の警官が別々に対応していた。私の担当は恰幅は良いが30代くらいの若い警官だ。
彼はイタリア語オンリーだ。事前に簡単に状況説明をイタリア語に翻訳したスマホを見せるとある程度被害状況を理解してくれたようだ。でもこれからが長かった。彼のパソコンには翻訳機能がついているが、残念ながら日本語へは通訳してくれないのだ。
盗難にあった場所•時間•状況を聞かれる。分かりやすい質問はクリアーするも色んな質問が飛んでくる。意味が分からない質問も多い。日本で何をしてるかと聞かれていると思い仕事は辞めて何もしていないと答えるが期待の回答と違うのか英語•スペイン語に翻訳してくれるが、そう答えるしかない気がする。彼はふぅと頭に手をやり面倒なヤツと当たったと言う仕草をするので、私も同じジェスチャーで返した。
そのうち彼が日本に行くにはお金がかかるとか柔道はやってないのかとか意味不明の質問が飛んでくる。適当に答えていると隣で対応している警官が会話に入って来る。私は柔道をやっているしボスは空手をやっていると茶話話になってきた。隣の彼は日本通なのか日本語の1、2、3と言い始めたりするのだ。
やや心配になるが、2人とも人は良さそうだ。
また、途中誰か昔の仲間が部屋に入って来ると私は放置される。彼らは会話を楽しむとは聞いているが、仕事中ですよと言いたいが兎に角事故報告書が欲しいので我慢だ。訪問者が帰るとやっと書類作りを再開してくれた。
どこでどういうふうにいつ取られたかを再度確認してやっと住所•電話番号•郵便番号等をパソコンに私が打ち込む。
お昼のチャイムがなり遂に12:00を過ぎてしまった。
書類作りにもかなり時間をかけているが後で中身を見てみたいものだ。実際後で作成した書類を見せてくれたが、かなり正確に記入されていてビックリした。
流石に個人的な話は何も記載されてなかった。
12:20もう終わりそうなのにまた人が部屋に入ってくると暫く内輪話を始めるので作業が進まない。
私としては困ったものだが、これも彼らの生活なのだろうと思う。もう誰も仲間が来ない事を願うばかりだ。
12:35に2部作成した資料にOKならサインをしろと言うが、私にはイタリア語の文書は分からない。貴方を信用すると言ったらニコッとしていたので、大丈夫だろうと思う。
また、隣の警官も含めて結構親日が多いのも驚いた。若い世代はアニメで日本を知ってファンになる人が多いと聞くが、それより上の世代でも体育会系は柔道•空手に興味があり実際自分でやっている人がいる事が面白いと感じた。
長い時間だったが、まず今後経験することのないであろう経験をする事ができて有意義だった。きっと一生記憶に残るであろう。
友人には長い時間待たせて且つ旅行計画が半日も潰れて本当に申し訳ないと思う。