ティブルティーナのバスセンター

夜行バス『Marinobus』が出発するTiburtinaに着いたのは23:15過ぎだった。当然周りは真っ暗で人気もない。通りすがりの人にバスセンターの場所を聞くが知らないと言う。数人目の若い男性に聞いたら俺は良く知っているから案内すると言う。よく喋る若者でイタリア人でないのは分かったので、ありがとうと言って別れようとするが案内すると言ってずっと一緒に着いてくる。お陰でバスセンターに着いても俺らから離れない。途中から怪しいと感じたが、周りにバス待ちの人も沢山いたので放っていたら直前になりお金をせびり始めた。俺はこんなに親切にしたのに何か謝礼はないのかとドンドン強く主張してくる。私は明確に『No』と言うが離れない。しかし、甘い態度を取るとどこまで要求してくるかもわからないので10数回も要求してきたが断り続けて遂に彼は去っていった。
難しい対応だった。


通常遅れることが多いと聞くバスだったが、定刻に到着した。ドライバーは一切英語は話さないが、何とか2階席に座れた。バスは新車かと見間違うレベルの綺麗さでトイレも付いている。席に着くと私達は寝不足もあり直ぐに眠りについた。やがて3-4時間後くらいに目が覚めたが、周りではおしゃべり好きのイタリア人もマナーをわきまえてか偶然か分からないが、物音ひとつしない車内で話をしている人も誰一人いない状況だった。
と言うことで予約時点ではローマ到着後直ぐの夜行バスはどんなものかと思ったりもしたが、綺麗な車内で快適な夜行バスだった。