ちょうど1年前、自分の生まれてきた時のことを
話してくれた長男。

子育てにおいて、すごく大切なことに気づくきっかけとなりました。

 

【胎内記憶・中間生記憶・前世記憶】


(以前のブログより2015.05.28の記事 再アップ) 


昨日の朝、長男と誕生日の話になりました。


長男「お友達のSくんは、12月18日なんやで」


私 「18日やったら、予定日って言って、
   みなとくんがこのくらいに産まれてくるよって
   お医者さんから言われてた日やわ。
   でも、みなとは2週間も早く産まれてきたんやなぁ」


長男「なんで?」


私 「みなとが早く出てきたかったんやろか」


長男「違うで。みなとはまだ出たくなかったんや


私 「みなとはまだお腹におりたかったん?」


長男「うん」


長男の出産といえば、ブログでも何度か紹介しましたが
予定日の2週間前に破水して
促進剤を使っても陣痛がなかなか進まず一晩。
陣痛が来たらきたで、長男の心拍が止まるから一旦中止。


破水から48時間たつと感染症の心配があるため
いちかばちかで、もう一度促進剤を使いましょう、とお医者さんの判断を聞き
2回目の促進剤。


そこから陣痛が進み、なんとか44時間で出産となりました。


長男の首にはへその緒が2重に巻き付いていて
陣痛が来るたびに首がしまって心拍が止まっていたのではないか・・・と
退院前に助産師さんがおっしゃっていました。


まだ、お腹から出る準備が出ていないから自然に陣痛も来ない
長男がまだお腹におりたかったという言葉も理解できます。



それを促進剤を使うことで無理やり陣痛を起こすことになってしまった。


助産師さんや、お医者さんが
最終的に自分のチカラで降りてきた、この子は根性がある」と
言ってくださっていましたが


根性どころか、この母を叩き直すために
産まれてきたとしか思えません。




妊娠中につわり、切迫早産などいろんなサインを送ってくれていたにも関わらず
ことごとく無視し、ただ不安になって緊張していただけ。。。


お腹の中で育むどころか
妊娠中からすでに育まれていたのは私の方でした。

 

 

 

 

 

 


マタニティヨガやマタニティ講座で
いろんなことをお伝えしていますが

本当に大切なのは


産むチカラ、育むチカラ
私たちのからだに自然に備わっているチカラを最大限に

発揮させる状態に持っていくこと。


そして、子どもの「生きるチカラ」の邪魔をしないこと。



頭や、知識を働かせるのではなく
どれだけ本能に近づいて
からだの自然治癒力、生命力を引き出していくか・・・




私たち母親ができることと言えば
こころとからだに染みついた癖を取り除き、
妊娠中穏やかに、健やかに過ごすために
食事や、生活を見つめ直すことだけ。



でも、そうやって子どもに「母親」にしてもらったんだな、と感じます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


それは、妊娠中だけでなく、産後子育てをする中でも大切なこと。

子どもの「生きるチカラ」「育つチカラ」の邪魔をしない。


私たちが道を作ってあげるのではなく
子どもが進んでいくのを、見守るチカラ、受け止めるチカラ。


過保護、過干渉と言われる今の母親に一番必要なこと。


自分の子どものことよりも
世間体、周りの目、常識を気にして子どもに我慢させる親、そして社会。


母と子のタッチセラピー講座でいつもお話していますが


母親がどれだけ、子どものチカラを信じられるか。
そして、自分に備わっているチカラを思いだせるか・・・




妊娠、出産という自然の営みは
便利さ、情報と引き換えに
失くしてしまったもの、忘れてしまったものを思いだす機会。



「子どもを授かる」「子宝に恵まれる」と
自分の手で及ばない尊いものと思っていた時代から



「男の子がいい、女の子がいい」
「何月生まれがいい」
「今は仕事が忙しいから」など
いつしか親が主体になって「つくる」という意識になってしまっていないかな。




子どもと対等の立場で
それどころか、子どもから教えられることがたくさん。


本当に嘘もごまかしもきかない。
お腹の中から母を指導しているんだから。


毎日が真剣勝負だな、と産後6年たった今でもそう感じています。