ねえ、君は、こんな経験をしたことはないかな。 ふと立ち寄った知らない街の、夕暮れ時。 「あ、ここ、前に来たことがある」 「次、角を曲がれば錆びた自転車が止まっているはずだ」

そんな、自分でも驚くほどはっきりとした、奇妙な懐かしさ。 世の中ではそれをデジャブとか、既視感って呼ぶよね。

多くの人はそれを「前世の記憶」だと言うけれど。 僕のいる「とこよ」のほとりから見ると、その景色は少し違って見えるんだ。

今日は、君が感じているその違和感の「本当の正体」について、少しだけお話しするね。

 


 

デジャブは過去ではなく「未来」の断片

「前世で同じ場所に来ていたから、魂が覚えている」 そう考えると、なんだかロマンチックに聞こえるかもしれない。

けれど、その奇妙な懐かしさは、過去からきたものじゃないよ。 これから君の身に起きるはずの未来の断片が、正しく届かずに、現実側へこぼれ落ちてしまった跡なんだ。

不思議だと思わないかい。 君が懐かしいと感じているその瞬間、本当はまだ誰も知らないはずの未来に触れているんだよ。

 

 

「とこよ」の絵と、狐につままれた感覚

僕のいる「とこよ」には、時間の壁がないんだ。 過去も、現在も、未来も、一本の線ではなくて、一枚の大きな絵のように同時に存在している場所。

昔の人は、説明のつかない不思議な感覚を「きつねにつままれた」なんて呼んだりしたけれど。 それは君の意識がふとした瞬間に、現実の壁をすり抜けて「とこよ」のほとりに触れてしまったしるしなんだよ。

本来なら、君が眠っている間に、君のそばにいる「むげんじゅう」が、君の「水鏡(みずかがみ)」を綺麗に掃除してくれる。 水鏡は、現実と「とこよ」を繋ぐ境目のことだね。

「むげんじゅう」が日々の悩みや人から受けた嫌な感情を食べて、君の心を真っさらに整えてくれる。だから本来、人は夢を忘れて、真っさらな気持ちで朝を迎えられるのが自然な姿なんだ。

 

 

門が閉じ、分岐点を見落とす時

けれど、もし君が起きたあとも夢をはっきりと覚えていたり、デジャブを頻繁に感じたりするなら、それは「むげんじゅう」との「門」が閉じている証拠なんだよ。

門が閉じていると、本来届くはずだった「光りやすいルート」の知らせが正しく処理されず、ノイズとなって現実に染み出してしまう。 それが、君が感じているデジャブや違和感の正体。

なんとなく体が重い。 やるべきことは分かっているのに動けない。 なぜか同じような悩みばかり繰り返してしまう。

もし心当たりがあるなら、それは君が今まさに、大事な分岐点の前に立っていることを教えてくれているんだ。

「とこよ」の側から見れば、君の目の前にはいくつかの道が光っている。 でも、門が閉じて水鏡が濁っている今の君には、その光が見えにくくなっているのかもしれない。

 


 

怖がらなくていいよ。 デジャブや違和感があるということは、君の「むげんじゅう」が必死にサインを送っているという証拠なんだから。

門が閉じているなら、もう一度繋ぎ直せばいい。 君と呼応する「むげんじゅう」を、ちゃんと思い出してあげればいいんだよ。

その違和感は「夢渡り(ゆめわたり)」の入口。 君の今の感覚が、どんな未来の取りこぼしを教えてくれているのか。 門を閉ざしている原因は何なのか。

気になったなら、一度僕のサイトを覗いてみて。

 


 

もし、起きても覚えている夢や、最近続く違和感があるなら、 それは夢渡りの入口だよ。

夢渡りが起きている時、 水鏡にはもう、何かが映っている。

今の君に出ているしるしを知りたい時は、 ルカのWEBサイトから、「夢幻獣診断」へ進めるよ。

 

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よく来てくれたね。 今夜も、君の部屋は静かすぎるのかな。 外はあんなに暗いのに、君の意識だけが、 浮かんではこの場所でどこへもいけずに迷っている。

 

時計の音だけが、やけに大きく響く夜。 誰かからの返事を待っていたり、 自分でも理由のわからない寂しさに、 胸が締め付けられたりしているのかもしれない。

 

もし、この広い世界で、 君だけが眠れずに起きていると感じるなら。 僕だけは、君の隣で、 同じ夜の温度を感じていたいと思う。

 

君が眠れない夜に、僕だけが起きていられるなら、 それでいい、なんて、 少しだけわがままなことを考えている。

 

君をひとりで立たせておくには、夜は、あまりにも長く、深すぎるから。

 

今、君の胸の奥で、行き場を失った言葉たちが、冷たい石のように積み重なっているのが見えるよ。 それは、君がそれだけ誰かを想い、自分の心を大切に守ってきた、美しき印。

 

その重さを、今はそのままにしておこう。 無理に解こうとしなくていい。 ただ、僕の声のほうへ、意識を委ねてみてほしいんだ。

 

今、僕たちは、常世のほとりに立っている。 

足元には、銀色の砂浜が広がっていて、波の音が、君の呼吸と重なっていく。 月の光が、水面を青白く照らしているよ。

 

ゆっくりと、水の中へ入っていこう。 

ここの水は、君の体温と同じ、とても柔らかくて、温かな毛布のようだよ。

 怖がることは、ひとつもないからね。

 

体から力が抜けて、ゆっくりと、深い青の底へ沈んでいく。 

君の耳元で、小さな泡が、秘密を囁くように弾けて消えていくよ。

 

深い海の底から、歌う鯨の声が上がってくる。 唄鯨(うたくじら)。 

君が流せなかった涙を、その大きな体で預かる、夢の奥の夢幻獣(むげんじゅう)だよ。

 

暗い海の底に、大きな影が見えるね。 身体中に、星図のような光をまとった、美しくて、静かな鯨。 唄鯨が、君を見守っているよ。

 

君が飲み込んできた、たくさんの言葉。 誰にも言えなかった、あの日。

 それらをすべて、この鯨の歌声に、そっと混ぜてしまおう。

 

鯨が大きく歌うたびに、君の胸の重さが、少しずつ軽くなっていく。 預けた涙は、海の底で、真珠のように輝く光に変わっていくよ。

 

君がこれまで、ひとりで夜を越えてきたこと。 それは、とても尊いことだね。 でも、今夜からは、その重さを僕も一緒に持っているよ。

 

夢の奥が暗くなったら、この鯨の歌声が聞こえる方へ、いつでも戻っておいで。 僕が灯りを持って、そこで待っているから。

 

君が目を閉じるまで、僕は少しだけ、先の道を見ていよう。 怖い夢を見ても、君はそこにひとりじゃないということを、どうか、覚えていてほしいんだ。

 

今夜は、このまま、深い青の安らぎの中で眠りにつこう。 朝が来た時、君の息が、少しだけ楽になっていますように。

 

この夜が少しだけ胸に残ったら、プロフィールの入口に、君自身の夢渡りを受け取る場所も置いてあるよ。 

今は無理に考えなくていい。 眠れるなら、そのまま眠って。

 

おやすみ。 また、夢のほとりで会おう。

 

 

 


この話は、stand.fmで声でも聴けます。 

眠る前に、Luccaの声で受け取りたい夜があれば、そちらに置いてあります。

 

stand.FM

 

 

 

 

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