ひさびさの連休。天気晴朗なれど風つよし。
木枯らしを思わせる、乾いた風が吹く。
【キンモクセイ】
キンモクセイの花びらは、運動会のにおい。
入場行進の練習の時、体操すわりで待っていたところに、キンモクセイの花が咲いていた。あまいにおいで、口に入れたくなった。背の順で次のみゆきちゃんが、散った花びらを手のひらにのせてころがす。たくさん集めてみせるので、わたしも、と、音楽がかかるまで、あつめられるだけ、花びらをひろった。 黒い頭、ふたつ。
くっつけあって、しゃがんで。 砂まみれのひさとおしり。
キンモクセイの花びらは、音楽が鳴っても捨てられず、てのひらの中、ひみつでにぎったまま、行進。
透明な水晶のような九月のひざし。
キンモクセイのにおいをかぐと、運動会を思い出す。
(『ひらがな暦』おーなり由子/新潮社より)
気がつくと、こちらでも、秋の実りの季節。
街路樹や公園の、銀杏やドングリや柿など、いろづきはじめてます。
今年は冬が近いのかな? 空気が乾いてきています。
ご自愛ください。


