大阪の中学校の校長さんが
「女性にとって最も大切なことは、子どもを2人以上産むこと。
仕事でキャリアを積むこと以上に価値がある」などと発言した話。

全文を読むと、正論すぎる!という意見が出てきたので読んでみました。





やっぱり・・・

アカン気がする

てか、アカンやろ。


こういう考えをこの人が持っていることは、私も肯定します。
なんら批判されることではない。
なんなら、うんうんそう思っているのね、と共感することもできる。
(同感はしないよ)
ただそれは会議室での雑談とか、飲み屋とかで、
さらに、この人個人の立場になってあげたらね←ここ重要

でもこの人、公の人ですから!
しかも公の場ですから!
それにつきるかなー。


人が自分の人生をどう生きるか、それは個人が考えることで
他人が指針を与えるものではないす。
しかもこの人、子供相手に教える人だからね、それがやっかい。


現在は多様性社会
社会には結婚をしたくてもできない人もいるし、
夫婦になっても子どもを産まないという選択肢もある
(山口智子さんがそういうことをおっしゃってましたね)
経済状況とか、その他もろもろ人には事情ってものがあります。
今回の発言は、そういった生き方を否定することにもなります。
本人がどう思おうが受けての問題ですので。


で、今回、私がもっとも懸念をするのは
それを「正論」だと騒ぐ人たちですね。
「何が問題なんだ」と発言することが問題。イマジネーションの低さとでもいうか。
正しい論理で生きられない人は、間違っているのでしょうか?
子供を二人生まないのは間違った生き方なのでしょうか?


多様性の問題は、マイノリティへの差別や偏見です。
たとえ、その気がなくとも、マジョリティの何気ない発言がマイノリティを傷つけます。
そしてマジョリティにその感覚がないのが問題になっているのですね。
こういうのを「無意識の偏見」といいます。
それ専用のトレーニングもあるくらいです。


成人男性、ヘテロセクシャル、健常者、こういう条件の人は気づきにくいんですよ。
だから、自分がそういう人間だという自覚をすることは大切。
アメリカだったら、ここに白人ってのが加わります。


そして、さらにアカンやろと思ったのが
「保護者から何もクレームが来てない」といった発言
あっちゃー!ですよ。
マイノリティはね、マイノリティがゆえに発言できないんですよね。
そこもイマジネーション不足。
だから今回のクレームだって匿名でしたよね。


たとえば多様性のひとつにLGBTがありますが
そういう方たちって文句を言いたくてもカミングアウトできないです。
特に日本のような国では。


つーことで、いろんな意味でアカンです、はい。

校長もアメブロに書けばよかったのにねえ。