『大和の心で読み解くルノルマンカード』(河出書房新社)
ご好評いただき、ありがとうございます
和のルノルマンカードの背景のカラーについてです。
プチルノルマンカードには、アイテムだけが描かれ、背景が白やベージュなどで統一されているものが多くあります。
アイテムの意味を読むので、シンプルでわかりやすいかもしれませんね。
ところが、和のルノルマンカードでは、カード毎にカラフルな背景色と愛らしい模様などが細やかに書き込まれ、とても華やかになっています。
アイテムの世界観を、イラストレーターの松尾たいこさんが表現されているからです。
読者様から、カードの背景の色に意味はありますかというご質問を頂きましたが、あると言えばあるし、ないと言えばないというのが率直な答えになります。
お仕事でイラストレーターさんに絵を描き起こしていただくときは、必要最低限のものをお伝えしますが、それ以外は作者さんの感性を優先していただくようにしています。
もちろん、色の意味が重要なときは、それも指定します。たとえば、デイ・ドリームタロットの小アルカナの各スートを色分けした件がそれです。
和のルノルマンカードは、背景の美しさも魅力の松尾たいこさんが作者さんですので、背景は松尾さんの感性にお任せしています。
ですが、改めてカードを並べ、背景の色味に注目してみると、面白いまとまりがあることに気づきました
グリーン系は交流に関するもの。
(「家」に招いたり、訪問したり「騎手」、ゆっくり1人になったり「棺」)
ブルー系は手にしたものに関するもの。
(希望や喜びはもちろん、手にすると生まれる不安は「雲」ですね)
ピンク~レッド系は愛や情熱に関するもの。
(心の変化と浮き沈み、安定すれば「塔」、蝕まれることもあり「ネズミ」、それが健康「木」を左右)
イエロー系は光に関するもの。
(幸運の光「クローバー」、成功の光「太陽」)
オレンジ~ベージュ系は手応えに関するもの。
ブラウン系は知に関するもの。
(知り「本」、考え「蛇」、選ぶ「道」)
グレー~パープル系は精神に関するもの。
(心の「鍵」、豊かさ「華玉」「魚」、勇気「山」「船」、品格「ユリ」)
こういうのが、イラストレーターさんやデザイナーさんのすごいところなのです。
アーティストは、感性が豊かで鋭さがあります。
どうしてそれが自然と生まれてしまったのだろうかということが、不思議と起きたりもするのです。
ということで、個人的には、作品を手掛けてくださる方に、必要以上のうるさいお願いはしません。
細かい指示があった方が描きやすいという場合でない限りは、最低限のポイントだけをお伝えすることにしています。
和のルノルマンカードをお手に取られて、ぜひ、松尾たいこさんのカラフルで愛らしいレトロな世界をご堪能くださいね
ご質問をありがとうございました
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