まじない屋きりん堂さんの御著書『嶽啓道 まじなゐ作法』(駒草出版)をご恵投いただきました。
ありがとうございます✨
こちらの御本は、まじない屋きりん堂さんの店主・きりんさんと、『月刊ムー』などでお馴染みのノンフィクションライター本田不二雄さんの共著です。
初版には、「駒羽万昌符(こまはねばんしょうふ)」という護符が特典として封入されています
この護符は、手書きのオリジナルが入っているのかと思うような質感で、墨のムラや滲みがいい感じに出ていて素晴らしいです。
自身の徳の積み重ねがやがて羽ばたき、自分や周囲の人に還ってくるという有り難い護符
初版がなくなる前に、ぜひ、ゲットされてくださいね
こういうマニアックな本は、下手すると入手困難になることもありますので油断は禁物ですよ
きりんさんとはなぜか不思議と気があって、お会いすると話が止まらなくなります
きりんさんのHP
本田さんとはまだお目にかかったことがありませんが、『月刊ムー』や神社やご神木を紹介する御著書で存じ上げております。
本田不二雄さんのHP
『嶽啓道 まじなゐ作法』の章立ては・・・
第一章 きりん誕生
第二章 シンラとまじない
第三章 まじない符とおかげさま
第四章 まじない師のお仕事
第五章 きりん師伝授 実践「洞まじない」
終章 きりん堂の季節めぐり
第一章から第四章は、本田さんからのきりんさんのご紹介。
第五章と終章がきりんさんのご執筆。
きりんさんと一緒にいると、急に風が吹いてきたり、なぜか一部の葉だけが揺れていたり、鈴の音が聞こえてきたりと、不思議なことがあったりします。
(私自身も、小さいおじさんが見えてしまったり、輝く足跡が歩いていくのを目撃したりという、謎体験をしてしまうことがありましたが、そんなときにもご報告したくなるきりんさんです。そういえば最近は何も見ないですね・・・)
きりんさんは、いわゆる霊能力者なのだと思いますが、まったく怖い感じも物々しさもなく、いつもフレンドリーです。
『嶽啓道 まじなゐ作法』の第一章から第四章を拝読しても、こうしたきりんさんのキャラクターが見え隠れしてほっこりします
「嶽啓道(がっけいどう)」と聞くと、すごくかっちりしていて厳しくこわい感じのものを想像してしまうかもしれませんが、土着信仰の中に根付き、女性だけに脈々と受け継がれてきたやさしい教えです。
なんと言えばいいのか。
マナーであり、教養でもあり、実は常識とも言えるのかもしれません。
当り前のことの厳しさってありますよね。
現実をしっかり見て、ものごとを整理すれば、自然とわかってしまう当然の答え、本質であり真理のような。
嶽啓道には、そういう厳しさはあると思います。
本質を見て、当り前に生きることは、シンプルでやさしいはずなのに、厳しさを感じることもあるでしょう。
でも本当は、当り前のことをして生きている人が真っ当な扱いを受けてことそのよき世の中ではないでしょうか。
私がきりんさんを知ったのは、YouTubeでした。
まるでマンガの世界の主人公のようなきりんさんですが、とてもリアリティがありました。
お話しを聞いているとすごく面白くて、HPやXを拝見するようになりました。
本田さんが執筆された月刊ムーのきりんさんの記事も大好きで、漏れなくゲットしています。
ムー 2022年9月号 [雑誌]の別冊特別付録を手にしたときは、本当に嬉しかった
このときからずっと、きりんさんの御本が出ないものかなと待ち望んでいたのです。
きりんさんのHPにある記事もとても興味深くオススメしたいと思います。
自分が思っていたことと同じようなことをきりんさんが発言しているのを知っては喜んでいたり・・・
本当にただのファンですね
そこからご縁をいただいて、現在があります。
霊的なお話であっても、きりんさんの言葉の1つひとつに納得してしまうのは、実際の生活に根付いた教えから来ているからなのでしょう。
私が感覚的思っていたことの裏付けが見つかったと感じたり、気づきを得ることも多々ありました。
自然とともに生きた日本人の生き方は、知恵であり、教えであるといえるでしょう。
特別なことは1つもないけれど、何1つ無用なものはなく尊い。
そんな風に個人的に思っている、きりんさんのばあさま方の教え"嶽啓道"です。
嶽啓道の最大の魅力と思っているのは、”信心と教え”なのだけれど、宗教ではないようなところ。
そんなことを言ったらいけないのかもしれませんが、嶽啓道だからこうしなさいということはなく、ただ手を合わせて感謝したり、尊び、祈る心を大事にし、尊重してくださるところです。
個人的にずっと思っていることがあります。
宗教の違いは関係なく、それぞれに信仰があり、信心の思いがあれば、誰が正しくて、誰が間違っているということはないはずです。
そこをやさしく許容する懐が嶽啓道にはあります。
それこそが、「祈り」の原点ではないでしょうか。
おまじないもたくさん収録されています。
どれもやりやすいものなので、ぜひ、チェックされてみてはと思います。
ところで、嶽啓道のような教えは、ほぼほぼ残されることはありませんでした。
口伝だけで伝わり、後継者がいなくなるとそのまま失われてしまうからです。
また、よくあるケースでは、人々に信心が生まれると、統治の妨げになるので、そういうものは潰してしまおうという世の中的・政治的な動きも、世界の歴史で多く見られますね。
大事なこと、尊い教えは、何かしらの形で残されてほしい。
個人的にはそう考えていましたので、『嶽啓道 まじなゐ作法』が形になったことが本当に嬉しいです
こうした地域固有の土着信仰や民間信仰が存在していたということは、拙著『あなたの願いを密かに叶える呪術の作法』(三笠書房)や『「呪術」取り扱い説明書』(辰巳出版)にも書いています。
書物として残されているわけではなくても、その爪痕のようなものが見つかっていたり、「きっとこうだったのかな」という想像を駆り立てるものは今も各地に残されているのです。
嶽啓道のような教えは、きっとたくさんあったのではないかと考えています。
(『あなたの願いを密かに叶える呪術の作法』は、『「呪術」取り扱い説明書』の文庫版となります)
大々的に体系化され、組織化され、その教えが後世に残るのは有り難いことです。
しかし、そこに生まれたヒエラルキーから、組織内で権力争いが起きることもあり、本来の教えに影を落としてしまう場合もあるでしょう。
五木寛之さんの『親鸞』(講談社文庫)を読んだときも、つくずくそう思いました。
人間は愚かな存在。
権力を持つと、その権力の器がなければ朽ちていくだけになります。
人が集まれば自然と社会が生まれ、組織化されるに従って人間の邪さが触発されてしまうのでしょう。
悲しいですが、ごく身近な周囲の人々を見ても、世間や世界を見渡しても、権力や自意識の器から溢れ出た「我こそが」という淀みで腐りはじめる人が多いものです
ということで、慎ましやかに継承されてきた初の嶽啓道本『嶽啓道 まじなゐ作法』(駒草出版)を、ぜひ、チェックされてみてだくさいね
改めまして……
きりんさん、ご出版おめでとうございます
本田さん、ありがとうございました
次のご出版を今から楽しみにしております
書泉グランデさんです
[4F]🌟新刊、入荷しました❗️🌟
— 書泉グランデ | 神保町 (@shosengnd) July 7, 2025
『嶽啓道まじなゐ作法 現代も生きる古の呪術。』
まじない屋きりん堂 @kiRin_gakkeido /著
本田不二雄/著
(駒草出版)
古来より密かに受け継がれてきた「まじない」の叡智。… pic.twitter.com/abahmdIF1g
おおおおおお
拙著も一緒に並んでる
嬉しすぎる
おまけの追記……
Amazonで『嶽啓道 まじなゐ作法』を見ると、一緒に買われている本として、拙著呪術本が出てきたりすると1人でにんまり
本当に嬉しい。嬉しすぎ ありがとうございます。