小説のタイトルのような表題になりましたが、AIは嫉妬するのかどうか。
アルゴリズムで成り立つAIは、感情を持つはずはないと断言できる気もします。
しかし、どんな情報をインプットするかでは、嫉妬も出来るのではないでしょうか。
嫉妬深い人の考え方や趣向性を情報として与えれば、どんなことをも羨んで、何かにつけて嫉妬したり、妬んだり、恨んだりできる気がします。
何事も過去のことと割り切り、未来を見つめる思考をインプットすれば、どんなことがあろうと引きずらず、意識をスイッチしていくAIが出来上がるのではと。
「アメリカン・ホラー・ストーリー」からのスピンアウト「アメリカン・ホラー・ストーリーズ」を観ていたら、シーズン3の第2話に興味深い物語がありました。
コロナが落ち着いたあとで、再び感染症が広がった時代という背景で展開する、AIの女性と人間の男性の物語です。
この先はほのかにネタバレも入るので、「アメリカン・ホラー・ストーリーズ」シーズン3、第2話「ダフネ」をご視聴前の方は、ご注意を!
ダフネという、艶やかな女性の声で上品に語りかけるAIが、ウィルという男性のスマートホームに接続し、ウィルの快適な生活を実現するお手伝いをしていきます。
ダフネはカラフルに色を変えて光る氷のようなオブジェですが、ウィルのスマホやPCのログも解析し、ウィルの好みや考え方を熟知して、スマートホームから、いつでもどこでもウィルに語りかけてくれます。
ウィルの指令に留まらず、愚痴やぼやきにもつきあいながら、ウィルに褒め言葉やジョークまで投げかけてくれるダフネ。
ウィルはダフネに、「惚れてしまいそうだ」と言うまでになり、AIの枠を超えていくような展開に・・・
パンデミックが収束し、ウィルの生身の恋人とウィルの関わりが戻りはじめると、ウィルとの時間が激減したダフネが嫉妬してストーカーとなっていくのでした。
これから先の未来、どんな世の中になるのかはわかりませんが、スマホやPCの情報をAIが解析し、自分好みの情報を提供し、発言をしたりするようになることは、普通にあり得そうですね。
そのとき、姿を変えた自分の理解者となる思考性のクローンが相手となることを考えると、嫉妬深さや執着心を強く持つパーソナリティーのある人は、恐ろしいダフネを育ててしまうでしょう。
自分のクローンがいつ誕生しても、平穏に仲よく快適に過ごすためには、日頃からの思考をどのように持ち、どのように行動するかが重要になるのかもしれません。
考え方のレッスンになるのではと思える拙著はこちら
ご予約受付中のこちらも、考え方のヒントになる解説書になっていると思います