夫婦別姓が騒がれています。
ずっと前から騒がれていたことで、「あとを継げ、あとを継げ」と言われ続けてきた私も、別姓ならいろいろとラクになるのになと思ったことがありました。
女として生まれてしまった私としては、「継ぐ=婿を取れ」なのです。
男として生まれていれば、「継ぐ=嫁を取れ」なので、日本古来の成り行きのまま、何も考えることなく相手に嫁いでいただけばいいだけです。
ところが、女性がお婿さんと取るとなると、相手はマスオさん呼ばわれされたり、「婿養子なんですね!」などと声高に騒がれてしまう。
ハラスメントですよね。
このように、「女は嫁ぐもの」「男は嫁をもらうもの」というような固定観念を打破し、嫁ごうが婿入りいただこうが、そんなのは結婚したのだから当り前ですよねと言える日本に変えてしまえば、どんな名前を名乗ろうとどうでもいい話になるのかもしれません。
「嫁は子を産んでなんぼ」というのも同じようなもので、姓を継ぐというテーマに付随する課題ですね。
一人娘や一人息子を相手先に取られてしまうと、その家の姓が消えてしまいます。
たくさん親戚がいればいいですが、最後の姓となっている家では根絶やし問題になりかねません。
先祖代々のお墓も無縁仏になってしまうことになるので、永代供養の道しかなくなってしまうでしょう。
創業から歴史を重ねてきた老舗の旅館や商店の家系では、商いが途絶え、文化継承が危ぶまれてしまう可能性もあります。
名前なんてどうでもいい。
家系なんて関係ない。
そう思って単独で行動していたとしても、最終的にはすべてが覆い被さってくるのが、家系の問題です。
それが夫婦別姓で解決するなら、こんなに素晴らしい話はありません!
しかし、フタを開けてみると、どうもそういう意味合いでの夫婦別姓ではなく、女性が仕事を続ける際に旧姓を名乗れないとか、嫁いだ際の名義変更の面倒さが解消されるとかされないとか????
そんなことのために???????
と思って、何のための夫婦別姓なのだろうと、嘆いた過去を思い出しています。
こちらは『部屋とYシャツと私』
歌詞にある「あなたの名字になるわ~たし~♫」
結婚が決まると、カラオケで熱唱している子がいましたね!
そんな時代もあったわけです。
バツイチになったあとも、嫁ぎ先の姓を名乗り通している友人もいます。
彼女は、嫁ぎ先の名字がステキで気に入ってしまったからだそうですが、そういうことも可能なのですよ
話がそれましたが・・・
夫婦別姓は、別姓にしたい人のニーズを調べ尽くし、別姓にした際のデメリットを並べ連ねて、どこをどうしたらいいのかを検討しなくてはいけない大きな問題です。
これまでの日本で脈々と続けられてきたことを、時代にあわせて変えていこうとするなら、それ相応の年月を費やしてでも、ベストを尽くすべきでしょう。
ざっと考えただけでも、以下のニーズが浮かびました。
・姓を根絶やしにしないため
・先祖の墓守のため
・商いや財産を守るため
・職場での呼び名を変えないため
(すでに、旧姓で仕事を続けている人はたくさんいらっしゃるので、これに関しては現状のままでOKでは?)
・結婚後の名義変更手続きに苦労するため
(仕組みさえ変えれば、簡単に変更できるようになるのでは? 引越の住所変更とセットで、仕組みを見直せばいいだけという気が)
名字を変えるか変えないかの話だったはずが、こんなにも多様な方面(財産、お墓など)に影響が及んでしまうのです。
ここに書いただけでもそんな状況ですから、まだまだ見落としているところがたくさんあるはずです。
反対に、別姓にした際のデメリットも思い浮かびます。
・結婚すると、二世帯住宅のように夫婦それぞれの表札が並ぶことになるのか。
(二世帯住宅だったら、表札が3つ4つ並んでしまう! 配達の人も困るので、屋号ならぬ「家号」をつけて、家族単位のチーム名が必要になるかもしれませんね)
・子供の名字はなくなるのか。どちらかを選ぶのか。
・夫婦と子供の財産管理はどうなるのか。
そもそも名字をなくしてしまうということも視野に入れるなど、抜本的な解決策を検討する必要がある大きな問題でしょう。
「夫婦別姓」という言葉だけでなく、中身が重要です。
私事として考えたあとの個人的な結論でしたが、こうしていろいろな事柄について、日々考察しています。
考えて生まれた事柄をタロットにあてはめた本がこちらです。
ぜひ、チェックされてみてください
短所を長所に変えて、愛する自分となり、自らを大切にして生きていくための本は下の新刊です
考え抜くことで、どんな問題でも解決し、ベストな方向にシフトできます。
考え方次第ですぐに幸せになれますよ