好きなことを探したい。
好きになれる人と出会いたい。
なかなか好きが見つからずに困っている。
というお声を聞くことがあります。
個人的に思うのは、「好き」って、そんなに大層なものではなく、ライトなものなのではと。
たとえば、食べて美味しいと思うと「これ好きかも!」となり、遊びに限らず、単調な作業であっても、それをしていると集中できて時間を忘れてしまうから「性に合っているし、好きなのかも!」となりますよね。
親しい友人と会話をしていると、「あー、この人のこういうところがいい。好きだなぁ」とか。
案外、想像以上にラフな感覚が「好き」という気持ちなのではないかと。
もっとわかりやすく言うと、交際相手がいて、交際直後なら「好き好き好き好き♡」と思えていても、長年の安定カップルになれば、「好き」がデフォルト化して、もう好きとも思っていないような感じになりませんか?
でも、嫌いではないし、実際には「好き」なんですよ。
これは友情にも当てはまるでしょう。
親友で大好きな友達がいて、付き合いが長く、お互いに信頼し合って安心できていた場合、「好き」はデフォルト化され、大事な友達になりませんか?
でも、嫌いではないし、実際には「好き」なんですよ。
「好き」にも度合いはあると思いますが、基本的に「好き」という感情は、そんな程度にラフで、イージーなものでしょう。
恋愛をしたいけれど、人を好きになれないんですと言われる方は、「好き」という気持ちに期待しすぎているのかも。
何となく雰囲気がいいな。
一緒に居るとラクだな。
お店とか食事の趣味が合うし、デートしやすいな。
というのも、「好き」に入ると思います。
「好き好き好き好きーーーーー♡」とならなくてもいい。
それでも十分「好き」なのですよ、きっとね。
子どもの頃は、「○○ちゃんと私は親友!」「▽▽さんは嫌い!」などと、酷な発言をしたり、本気でそう思い込んでしまうことがあるでしょう。
それがオトナになると、嫌いな人に「嫌い」とも、好きな人に「好き」とも言わなくなりますよね。
いちいち好き嫌いをアピールしたりされても、された方も困るでしょうし、「好きだから?」「嫌いだから?」「だから何ですか???」としかならなくなる。
特に仕事の場では、嫌いでも好きでも一緒に仕事をしないといけないこともあり、感情にこだわっていたら、仕事にならなくなるでしょう。
こうして、好き嫌いをひた隠しに生き続けていると、どんどん「好き」がわかりにくくなります。
「嫌い」は、不快感を伴うので、これはオトナになっても気づいてしまうんでしょうね。
逆だったらいいのに。
嫌いに鈍感になって、好きに敏感になれた方がハッピーになれそうなのに。
でもしょうがない。
それが人間なんですね。
ということで、あなたの「好き」探しのお役に立ちますと幸いです
写真は、懐かしのCHANEL『マドモアゼル プリヴェ展』のマネキン人形カップルの手
血管や肌のデコボコまで作り込まれていて、生きているようで驚きましたの1枚です