自分を愛しましょう。
自分を大切にしましょう。
そんな言葉が世の中にたくさんあります。
でもそれはどういうことなのかを、自分自身で考えたことはあるでしょうか。
自分を好きになればいいだけということではないと考えていますが、皆さんはどうでしょう。
まず、「自分」とは何かを考え、それを定義する必要がありますね。
唯一無二の存在である自分かもしれないけれど、それだけでは弱すぎます。
なぜ、唯一無二なのかを考える必要が出てくるでしょう。
肉体を持った命を宿した「肉としての自分」は、確かに唯一無二の存在です。
でも、それだけでおしまいにしたら、「肉=自分」になってしまいますが、それでいいでしょうか。
そうではなく、中身の問題になりますよね。
自分自身の内面について考えてみると・・・
人にやさしくした自分。
何かを成し遂げた自分。
我慢できた自分。
人に素直になれた自分。
過を認めて謝れた自分。
反省した自分。
これらの自分については、大抵の人が愛する自分になりそうですね。
でも、そんな素晴らしさだけで構成されていないのが「丸ごとの自分」でしょう。
意地悪を言った自分。
強がってうそぶいた自分。
嫉妬から人の足を引っ張った自分。
手抜きやズルをして完璧を装った見栄っ張りの自分。
ウソをついた自分。
途中で投げ出した自分。
こんな性悪感満載の自分も、丸ごとの自分に含まれているはずです。
こうした、理想の自分と、後悔するような恥ずかしい自分をひっくるめての丸ごとの自分をすべて受け止めることが、自分を愛することへの第一歩になるでしょう。
善悪のすべての丸ごとの自分を冷静に見つめて、理想の自分を強めていくために自らを愛すること。
それが、自分を愛することの本質になるでしょう。
恥ずべき自分から目をそらさずにいれば、それを行う自分になることが自然と減っていき、理想の自分が大きく育っていくのです。