美しく生きるためには、人との摩擦は極力減らし、自分はもちろん、相手の人にとっても、気持ちのいい人生を歩んでほしいものです。
もしも苦手な相手がいたとしても、どうしても用事があったり、なかなか切ることのできない親と子、上司と部下のような間柄なら、仕方がないとあきらめるケースもあるでしょう。
しかし、取り立ててお付き合いをしなくてもいい間柄にあるところで、苦手に思う相手がいるなら、なるべく接しないようにすればいいだけです。
ネット上では、見たいものだけを見ればいいですし、買い物では、欲しいものだけを買えば済みます。
それと同じ考え方です。
ところが、相手が生身の人間である場合は、お互いに苦手意識を持っていない限り、片方が関わりを求めて接してくる場合もあるでしょう。
関わらないことが1番だと思って、距離を置こうとしていても、相手から関わりを持とうとされてしまうと、もう、どうしようもありません。
自分が苦手なだけで、相手がそう思っていないとしたら、どうしてもこうなりますよね。
相手が、そこに気づいてくれることを願って、極力近づかないようにするしかないのですが、積極的に関わろうとされたり、周囲から包囲するような形で近づこうとされたら、本当に困ります。
「空気を読む」と言いますが、個人的には、空気ばかりを読んで、自分の考えを持てずにいるくらいなら、空気は読まないほうがいいと思っています。
しかし、人間関係では、相手から発せられる空気を読んで、関わり方を考える必要もあるでしょう。
自分の思いや考えを優先にしていては、ベストな関係を築くことができない。
それが人間関係だと思います。
付き合うだけが人間関係ではありません。
うまくいかない相手とはなるべく距離を置き、気持ちのいい挨拶を交わす程度で丸く収める関係も、大切な人づきあいの1つのスタイルなのではと思うのです。
人は神でも仏でもなく、なるべく穏やかな心を保とうとしていたとしても、苦手なことを前にすると、心の中のバランスを失ってしまいます。
心のゆとりを持てるときまで距離を置くというのも1つです。


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