先日、twitterスペースで開催された占い専門誌マイカレンダーの忘年会で、大遅刻で入室(ごめんなさい)した直後に、今年はどんな1年だしたかと聞かれ、まったく答えられず、「大阪に来て1年経った年です」みたいな感じになってしまいました。
【Space配信のお知らせ💫】
— 「マイカレンダー」冬号🍎2022年運特集発売中! (@Mycalendar_st) December 24, 2021
え、Twitterでマイカレ忘年会🍻⁉︎
12/27(月)19:30 START!
冬号をめくりながら、制作秘話や裏話を✨
冬号に限らず、今年マイカレにご登場いただいた先生方、読者の皆さまと、2021年の思い出など、わいわいお話したいです!🙇♀️✨
ぜひお気軽にご参加ください〜😊 pic.twitter.com/zWeSpNGui0
改めて振り返ってみると、”呪い”と、キラキラの”スピリチュアル”を両立した初めての1年だったのではと。
『「呪術」取り扱い説明書』(辰巳出版)のあとに、『今日の推しの運勢』(ホビージャパン)という異色の占い本が出て、共著『いちばんていねいな、オラクルカード』(日本文芸社)のオラクルカード本が。
そのあとに、超ポジティブなデイ・ドリームタロットが付く、『オリジナルカード78枚ではじめる いちばんたのしい、タロット占い』(日本文芸社)が出て、反対のベクトルに振り切る何かが登場し、結局はすべてがチャラになり、最終的には帳尻が合うことを実感しました。
同業者の友人から、呪いとスピや占いを両方やる人はいないよねと言われました。
きちんと調べたことはありませんが、ペンネームを変えて両立する人はいても、ペンネームを変えずに両方やる人はいないのかもしれません。
連載や特集などで、おまじないを紹介したり、考案することのある私にとって、呪いは祈りであり、”邪悪”という括りに入れるには、ちょっと違うというところがありました。
『「呪術」取り扱い説明書』では、昔から身近にある呪いと、すごく切実な念を感じさせる呪い、国家で行う壮大な呪いなどを紹介しつつ、呪いに使うエネルギーをプラスに役立てれば最強になれることをお伝えする挑戦をしています。
呪いや魔術などのあやしいものが大好きな私は、キラキラしたスピリチュアルやご利益的なものよりも、呪わしいものに関心が向かうタイプです。
でも、両方の世界をそれぞれ覗いてみると、異なるものではあるものの、結局は同じなのではと思えてきます。
自分をよくするために占って、そのためのおまじない(呪い)やゲン担ぎを行い、スピリチュアルな存在に守られている自分を感じたいのでは?
一方、呪いの世界でも、自分をよくするために災いとなる相手を呪い、失脚させたり、惚れさせるために、大いなる存在に願いを託しますよね。
両者とも、今の自分をよりよくしたいだけで、そのために誰かを呪うのか、単に自分の運を上げようとするのかの違いといえるのではないでしょうか。
もっというと、自分をよくするために自分の運を上げようとするのは善であり、誰かを陥れるのは悪であるととらえられがちですが、自分の運を上げて、自分だけがいい思いをするようにしようとしていたら、その邪な思いが周りに呪いとして舞っていってしまうでしょう。
大事なのは、利己に走らないこと。
隣の人が不幸になって困っていれば、自然と助ける役目が回ってきてしまいます。
近くにいる人も含めて、よりよい自分を目指していくことが、よい状態を招く鍵になるのではと。
ところで今年は、『78枚で占う、いちばんていねいなタロット』が、単著で10万部を突破しました。
この本を作ったときは、完全燃焼し、もうすべてを出し切ってしまったので、今後は本を出せない抜け殻として、地味に生きていくしかないと思い、生きながらにしての遺作が出来上がってしまったと本気で思いました。
1万部くらいは出るかもしれないけれど、まさか10万部を超えるとは、私も制作スタッフも、版元さんも思っていなかったでしょう。
重版が決まりましたという報告や、嬉しいレビューやファンレターを拝読しながら、喜びの気持ちを伝えたくて、「ありがとう」の言葉を発することが多くなったと思います。
不評レビューをいただいたときも、貴重なご意見を有難く受け止めるので、結局はすべてが「ありがとう」につながっていくのです。
スピリチュアルの世界で、感謝しなさいといわれることが多くあり、コピペのように「感謝」を繰り返すブログなども目につくことから、まったく信憑性がないと思っていましたが、自分が「ありがとう」を心から使うようになってみて、「感謝」の力の強さを実感しました。
「ありがとう」は、次の「ありがとう」を連れてきます。
このことは、今年の発見ではありませんが、10万部を超えたところでの振り返りです。
人を悪く言ったり、うらやんでいるよりも、少しでも嬉しいことを探すクセを付けて、「ありがとう」をできる限り多く発することで、大きな「ありがとう」がやってくるのではと思います。
「ありがとう」は、周りに広がっていくので、気づくと、周りの人もハッピーになり、自分はよりハッピーになっていくのでしょう。
魔法の呪文「ありがとう」なのです。
タロットの本も、ほかの仕事も、私を取り巻く人間関係も、公私ともに、皆さまのお陰で成り立っています。
人との関わりがあってこそ仕事が生まれ、そこに役割が生じていくからです。
今年も1年間、ありがとうございました。
新年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
よりよいお年をお迎えくださいますように